「高等学校物理/物理II/電気と磁気」の版間の差分

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電解コンデンサのハナシは、セラミックコンデンサでは成り立たないので、除去した。 それとは別に、圧電性セラミックが高校化学の範囲内なので、wikibooks化学へのリンクを追加。
すでにパソコンなどのハードディスクの読みとりヘッドのセンサーで「スピンヘッド」という技術が実用化されてるが、しかし、これは、けっして、各電子のスピンに情報を記録しているわ
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ここで、比
:<math> \varepsilon _r = \frac{\varepsilon}{\varepsilon_0}</math>
を、'''比誘電率'''(ひ ゆうでんりつ)という。
 
つまり、<math> \varepsilon _r </math> は比誘電率である。
比誘電率をもちいれば、静電容量 C の式は、
いっぽう、 <math> \varepsilon _0 </math> および <math> \varepsilon </math> は、比誘電率ではない。
 
比誘電率 <math> \varepsilon _r </math> をもちいれば、静電容量 C の式は、
:<math> C = \varepsilon \frac{S}{d} = \varepsilon _r \varepsilon _0 \frac{S}{d} </math>
と書ける。
293 ⟶ 296行目:
:* しかし、化学反応によって孤立電子は、化学結合として、すぐに周囲の分子や原子と結合してしまうので、孤立電子ではなく電子対になってしまい、2個の反対方向の磁性をもった電子対が、磁性を打ち消しあう。おそらく、このような理由により、多くの(化学結合の結果である)物質は、外部磁場との相互作用が弱い物質が多く、強磁性となる元素や分子の物質は少なく、多くの元素や分子の物質は常磁性または反磁性になってしまうであろう。
・・・である。
 
 
{{コラム|※ 範囲外: ハードディスクの「スピンヘッド」とは?|
すでにパソコンなどのハードディスクの読みとりヘッドのセンサーで「スピンヘッド」という技術が実用化されてるが、しかし、これは、けっして、各電子のスピンに情報を記録しているわけではない。
 
そもそも、ハードディスクのディスク側の技術ではなく、ディスクの情報を読み取るセンサーであるヘッド側の技術である。
 
このスピンヘッドは、「巨大磁気抵抗効果」(きょだい じきていこう こうか)と言われる現象を利用しており、このような物理現象の起きる原理として仮説としてスピンが想像されているので「スピンヘッド」というのである。
 
「巨大磁気抵抗効果」とは、厚さが うすめ(厚さ 数ナノメートルほど)の非磁性体の導体金属を、上下に磁性体の層で挟むと、その上下の磁性体が同じ向きに磁化している場合と、いっぽう反対方向に磁化している場合とで、挟まれた非磁性の導体金属の電気抵抗の値が、違っている、という現象である。
 
ハードディスクの応用のほかにも、高精度の磁気センサーとして、「スピンヘッド」技術は実用化している。
 
いっぽう、この「スピンヘッド」技術とは別に、磁気抵抗効果を、パソコンのメモリー内にある個々のメモリー素子に応用する事で大容量かつ電力消費のすくない「磁気メモリ」をつくろうとする研究開発がされており、エレクトロニクスならぬ「スピントロニクス」として期待されている。しかし、「上下の磁性体の磁化の向きを変えるための電気コイル回路を、どうやって微小化して、素子として大量に配置すればいいのか?」という未解決の難題があり、よって2017年の時点では、まだ、高容量の磁気メモリーは実用化していない。
}}
 
 
== ※ 範囲外: 「強誘電体」と圧電体 ==