「高等学校生物/生物II/遺伝情報の発現」の版間の差分

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:(※ 範囲外 :) iPS細胞は、体細胞に、ある4種類の遺伝子を入れるだけで分化全能性のある細胞になったのをiPS細胞というのである。では、どうやって、その4種類を特定したかというと、
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=== ES細胞とiPS細胞 ===
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iPS細胞は、体細胞に、ある4種類の遺伝子を入れるだけで分化全能性のある細胞になったのをiPS細胞というのである。では、どうやって、その4種類を特定したかというと、・・・
 
まず、ES細胞などの研究により、分化全能性をつかさどってる可能性のある遺伝子の候補を、24種類までに特定できた。
 
この24種類のなかには、分化全能性をつかさどるのに必要不可欠な遺伝子と、いっぽう、文化全能性には不要な遺伝子とが、混ざっており、一体どれが本当に必要な遺伝子かを、さらに調べる必要があった。
 
しかし、2<sup>24</sup>(2の24乗)は16777216である。
 
そんな莫大な回数(16777216回)の実験をするのは無理だし、実際に山中伸弥らのグループはそのような実験はしてない。
 
山中らのグループは、24個の候補遺伝子から1個だけ遺伝子を抜いた23個の遺伝子を、使って実験したのである。
 
つまり、例えば、
:20個の候補のうちの1番目の遺伝子だけを抜いた遺伝子グループを仮にAとして、
:20個の候補のうちの2番目の遺伝子だけを抜いた遺伝子グループを仮にBとして、
:20個の候補のうちの3番目の遺伝子だけを抜いた遺伝子グループを仮にCとして、
・・・
:24個の候補のうちの24番目の遺伝子だけを抜いた遺伝子グループを仮にXとすれば、
 
たった24回の実験をするだけでよい。そして、山中らは実際に24回の実験をして、このようにして、山中のグループは、iPS細胞の発見にたどりついた。
 
 
 
== 脚注 ==
:<references/>