「高等学校物理/物理I/波/音波と振動」の版間の差分

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なお、「超音波」(ちょうおんぱ)とは、単に、人間の耳では聞こえないだけの、高周波の音波のことである。
== (※ 範囲外: )その他の話題 == === 音による音の打ち消しは可能か? === 一般に、向きの異なる2つの正弦波が重なったとき、それぞれの正弦波には変位が正の場合もあれば負の場合もある
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なお、ソニックブームとは、衝撃波が、周辺に音波として伝わっていく現象のことである。
 
== (※ 範囲外: )その他の話題 ==
=== 音による音の打ち消しは可能か? ===
一般に、向きの異なる2つの正弦波が重なったとき、それぞれの正弦波には変位が正の場合もあれば負の場合もあるから、タイミングによっては音が打ち消しあう可能性もありうる、・・・と、科学などでは一般的には考えられている。
 
しかし、現実として、例えば読者が子供のころに小学校・中学校などの音楽の時間などに合唱をしたとき、クラスメイトどうしの声と声とが打ち消しあって音量が小さくなるなんて場面、遭遇したことがないだろう。
 
この一方で、音によって音を打ち消す研究なども既に1990年代には製造業などによって行われており、実際に実証実験なども公開されていた。(たとえば1990年代の科学番組の『ビートたけしの万物創世記』で、音によって音を打ち消す機械装置が、テレビ放映された事がある。)
 
合唱による音量増大の事実のいっぽうで、音声打ち消し装置を製造できるという事実もあり、あたかも反する事実どうしの混在する、逆説的な状況が、音の物理学にはある。
 
要するに、音の物理については、まだ、あまり、よく解明されていない事も多い。
 
 
もしかしたら、1つの音叉(おんさ)の振動によって発生する音についても、ふたまたに分かれている音叉の2つの突起部分から出るそれぞれの音が、打ち消すあうのか否か、それすら、まだよく分かっていないのかもしれない。
 
 
:※ さて、高校生にとっては、入試で音の干渉について出題されたとき、これらの問題に遭遇する事になる。もし、音どうしの干渉について出題された場合、おそらく出題文からの指示によって、逆説的な状況をどう解釈するかの適切な支持が与えられると思うので、読者は問題文のその支持に従えば良いだろう。
:高校生は、あまり悩む必要が無い。音の干渉については、音叉の音という基本的な実験の解釈ですら、専門家ですら解釈に迷うこともあるというほどの、複雑な状況なので、高校生は気にしなくて良い。音の物理に悩むのは、大人の物理学者の仕事である。