「学習方法/大学受験5教科全般」の版間の差分

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受験産業の低学年からのセンター対策を利用するなら、せいぜい、入試傾向を確認する程度に留めておきましょう。
 
== 二次試験の科目選択 ==
== 国立大ではセンターでしか地歴公民を使わない場合も多い ==
国公立大学二次試験で用いることになる科目は、もちろん個別の大学ごとに千差万別ですが、文系理系ごとの大まかな傾向についてここで述べます。
センター試験では、国立大志望の場合、多くの大学で、地歴公民の受験科目が必須です。
 
文系では、英国が主要教科です。特に英語を用いずに済むことはまずありませんので、英語が弱点の場合はこれを克服することが最重要課題です。それに加え、難関大や経済学部の場合は数学が加わります。地歴を用いる大学もありますが、教員養成大学の社会科課程を中心とする少数の大学のみです。他に近年は小論文を使うことが少なくありません。教科の名前がついていても実態としては数百字の文章を書かせるという大学もあり、国語での論述も含め、作文能力は受験生の思っているよりも多くの大学で問われていると言えます。
よく、センター試験の地歴公民では
 
理系では、英数が主要教科です。数IIBまでか数IIIまでかは大学・学部によりますが、様々な意味で数IIIまでをきちんと学習しておくに越したことはありません。加えて理科も非常に多くの大学で課されますが、2科目要求されるセンター試験とは異なり、その学科で特に必要となる1科目のみというのが主流です(難関大では2科目を要求されます)。加えて国語を課す大学もありますが、これは少数派です。医療系では面接が課されることがしばしばあり、これも対策が必要です。
:・ 「地理」「世界史」「日本史」のうち1科目の選択が必須。
:・ 「倫理・政治経済」を必須。
 
の合計2科目が、入試で必須になります。
 
ここで注意すべきこととして、 国立文系志望の場合、二次試験では、たとえ文系学部であっても、二次試験で地歴公民を使わない場合も、多くあります。
 
たとえ文学部の歴史学科志望であっても、文学部の入試科目の二次試験が「国語、英語、数学(2Bまで)」だけという場合も、多くあります。また、経済学部や法学部でも二次試験に「政治経済」を課してなかったりする国立大学も、けっこう多いのです。
 
高校入試と比べると奇妙に感じるかもしれませんが、現実はこうです。
 
一般に、国立の文系志望の二次試験科目は、「国語、英語、数学(2Bまで)」だけの場合が多くあります。場合によっては小論文が加わります。地歴公民も理科も、国立文系の二次試験では要求されない場合が多くあります。
 
例外的に東大文系のいくつかの学科で、「世界史」などの高校必修科目が要求される場合もありますが、それらの大学は例外です。マスコミなどで「東大入試の世界史の良問が 〇〇 だ!」など報道されたりする場合もありますが、しかし、このような地歴公民を二次試験に出す大学は例外的だと知っておいてください。
 
ちなみに、国立理系のよくある二次試験科目は、「数学、理科、英語」の3科目または「国語、数学、理科、英語」の4科目です。
 
なので、国立志望の場合、文系でも理系でも、多くの学生の地歴公民の受験勉強は、センター試験対策まで、となります。
 
 
このことを知ってれば、受験日本史のいたづらな難問などのような悪問・奇問などに、勉強時間を取られないで済みます。
 
 
なお、このような国立文系の二次試験の傾向によって、カリキュラムとして「国語・英語・数学」の3科目ばかりを高校生に重点的に勉強させるような塾や進学校などもありますが、しかし理系志望では「理科」(物理2、化学2、生物2のうち1~2科目選択)も二次試験に出題されるので、塾などを鵜呑みにしすぎないように気をつける必要があります。
 
以上を踏まえたうえで最も重要なことは、受験校が絞られる前から早々に科目を絞らないことです。受験校の最終決定はセンター試験後にしかできませんが、このとき使える科目が少なかったために不本意な出願をせざるを得なくなることが少なくありません。特に高校1・2年次に科目を絞るなどは論外ですので、塾などのそのような指導を鵜呑みにしないように気をつける必要があります。
 
== 過去問の使い方 ==