「学習方法/大学受験5教科全般」の版間の差分

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「まとめ」を節「センター試験対策」移動。センターが『物理基礎』(物理I)など、基礎科目までのことを追記。
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ほぼすべての国立大学で、センター試験は5教科(国語・数学、英語、地歴公民、理科)が要求されます。このため国立志望では、センター対策として、5教科をまんべんなく勉強する必要があります。
 
センター試験に合格後、国立大の二次試験を受験できます。合格の基準は、各大学によって異なりますが、センター試験で一定以上の点数を取ることが要求されます。俗に「足きり」といいます。合格基準の点数以下なら、志望の国立大学は受験できません。
 
 
また、近年拡大傾向にある私大のセンター利用入試に活用することもできるため、ますます重要性が上がっています。このセンター試験は、出題範囲こそ教科書レベルを逸脱しない平易なものですが、作問の癖が強く、出題範囲も広いため、それに合わせた対策をしないと点数がとりづらい問題です。それゆえに受験産業が危機感を煽って低学年次からのセンター試験対策特化講座を開きますが、これを鵜呑みにするのは得策ではありません。
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受験産業の低学年からのセンター対策を利用するなら、せいぜい、入試傾向を確認する程度に留めておきましょう。
 
なお、センター試験の理解科目は『物理基礎』(物理I)、化学基礎(化学I)、生物基礎(生物I)、地学基礎(地学I)など、基礎科目までですが、しかし国立理系の二次試験では旧・物理IIなど『〇〇 II』に相当する科目が要求されます。理系学部の志望の際は、けっして間違えて基礎科目までしか勉強しないように気をつけてください。たとえセンター試験に合格しても、二次試験で不合格では、大学には不合格です。
 
* まとめ
以上を踏まえたうえで最も重要なことは、けっして受験校が絞られる前から早々に科目を絞らないことです。受験校の最終決定はセンター試験後にしかできませんが、このとき使える科目が少なかったために不本意な出願をせざるを得なくなることが少なくありません。特に高校1・2年次に科目を絞るなどは論外ですので、塾などのそのような指導を鵜呑みにしないように気をつける必要があります。
 
== 二次試験の科目選択 ==
国公立大学二次試験で用いることになる科目は、もちろん個別の大学ごとに千差万別ですが、文系理系ごとの大まかな傾向についてここで述べます。
 
* 文系
文系では、が主要教科です。特に英語を用いずに済むことはまずありませんので、英語が弱点の場合はこれを克服することが最重要課題です。それに加え、難関大や経済学部の場合は数学が加わります。地歴を用いる大学もありますが、教員養成大学の社会科課程を中心とする少数の大学のみです。他に近年は小論文を使うことが少なくありません。教科の名前がついていても実態としては数百字の文章を書かせるという大学もあり、国語での論述も含め、作文能力は受験生の思っているよりも多くの大学で問われていると言えます。
 
つまり、それ以外の学部では、地歴公民を二次試験で要求しない大学も多くあります。たとえ経済学部でも『政治経済』を要求しない、たとえ文学部の歴史学科でも『世界史』『日本史』を要求しない国立大など、多くあります。このように、たとえ学科名から連想する科目でも、二次試験科目に地歴公民の入ってない場合も多くありますので、受験勉強の際には気をつける必要があります。
 
とはいえ、センター試験では地歴公民を使いますし、大学進学後などのことも考えて、地歴公民も勉強しておくに越したことはありません。
 
他に、近年は小論文を使うことが少なくありません。教科の名前がついていても実態としては数百字の文章を書かせるという大学もあり、国語での論述も含め、作文能力は受験生の思っているよりも多くの大学で問われていると言えます。
 
* 理系
理系では、英数が主要教科です。数IIBまでか数IIIまでかは大学・学部によりますが、様々な意味ほとんどの大学は数学IIIまでです。また、進学後のことも考えれば数IIIまでをきちんと学習しておくに越したことはありません。加えて理科も非常に多くの大学で課されますが、2科目要求されるセンター試験とは異なり、その学科で特に必要となる1科目のみというのが主流です(難関大では2科目を要求されます)。加えて国語を課す大学もありますが、これは少数派です。医療系では面接が課されることがしばしばあり、これも対策が必要です
 
国立理系の二次試験の理科では、物理IIや化学II、生物IIのように、『〇〇(科目名) II』科目を要求してくる場合が多くあります。
理系では、英数が主要教科です。数IIBまでか数IIIまでかは大学・学部によりますが、様々な意味で数IIIまでをきちんと学習しておくに越したことはありません。加えて理科も非常に多くの大学で課されますが、2科目要求されるセンター試験とは異なり、その学科で特に必要となる1科目のみというのが主流です(難関大では2科目を要求されます)。加えて国語を課す大学もありますが、これは少数派です。医療系では面接が課されることがしばしばあり、これも対策が必要です。
 
加えて国語を課す大学もありますが、これは少数派です。医療系では面接が課されることがしばしばあり、これも対策が必要です。
以上を踏まえたうえで最も重要なことは、受験校が絞られる前から早々に科目を絞らないことです。受験校の最終決定はセンター試験後にしかできませんが、このとき使える科目が少なかったために不本意な出願をせざるを得なくなることが少なくありません。特に高校1・2年次に科目を絞るなどは論外ですので、塾などのそのような指導を鵜呑みにしないように気をつける必要があります。
 
== 過去問の使い方 ==