「高等学校日本史B/明治維新」の版間の差分

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ナショナル=バンク
前島密
207 行
 
しかし、民間には兌換義務は負担が重く、この頃に設立された銀行は4行と少なかった。そこで政府は1876年に、兌換義務のない銀行の設立を許可すると、いっきに多くの銀行が設立され、1879年までには153行の銀行が設立されていた。
 
== 殖産興業 ==
1870年に設立された工部省が、鉄道・鉱山・製鉄などの官営事業を担当した。
 
1873年に設立された内務省が、製糸・紡績などの軽工業の振興を担当した。
 
また、内務省は、群馬県に富岡製紙場を設置するなど、各地に軽工業の'''官営模範工場'''を設置した。
 
 
工業には、交通手段として鉄道も必要だし、また通信の普及も必要である。
 
(通信機のほうが設置が簡単だったようで、(電源のほかには、せいぜい通信ケーブルをひくくらいで済むからか))
 
鉄道よりも先にまず1869年に日本初とみられる本格的な電信線が東京・横浜間に設置された。
 
鉄道の設置には莫大な費用が必要なので、イギリスから費用を借入れした。
 
つづいて鉄道が工部省の担当のもと1872年、新橋・横浜間に設置された。ついで1874年、大阪・神戸間の鉄道が設置された。
 
 
また、電信は1874年ごろまでに北海道から長崎まで、つながった。
 
 
郵便は、1871年に'''前島密'''(まえじま ひそか)の意見によって官営の郵便事業が東京および大阪で発足された。