「学習方法/高校日本史」の版間の差分

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三省堂は地歴公民の教科書からは市場撤退していると思う。三省堂の公式ホームページでも、英語と国語の教科書は見つかるが、地歴公民の教科書は見つからない。
検定教科書の傾向
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というわけです。
 
 
 
== 検定教科書の傾向 ==
じつは、1600年「関ヶ原の戦い」より以降の話題が、検定教科書では、教科書全体の半分(もしくは半分以上)である。つまり江戸時代を含んで江戸以降が、教科書では半分以上である。
 
けっして、均等に西暦1年〜1000年が教科書の半分ではない。
 
日本史にかぎらず世界史でも、やや近世や近現代史が教科書では割合多いのだが、特に日本史では、近世・近代史重視の傾向がさらに強い。
 
:なお、ことわりなく「近世」(きんせい)という用語を使ったが、日本史では江戸時代のことを(または安土桃山時代を加えて)「近世」という。
 
:一般に、明治維新から第二次世界大戦あたりまでが「近代」である。第二次世界大戦以降が「現代」史である(しかし「現代」といいつつ、高校教育では、ほぼ戦後昭和史であるが)。近代史と現代史をあわせて「近現代」史という事も多い。
 
:奈良飛鳥時代までが一般に「古代」である。平安時代から室町後期・安土桃山時代あたりまでが「中世」である。
 
どうやら高校日本史の検定教科書でも、この「古代」・「中世」・「近世」・「近現代」の4区分に対応して、それぞれ4分の1ずつを基本としてページ数を割いているものと思われる。
 
さらに「古代」「中世」でも、じつは古代史よりも中世史のほうが、やや量が多い。
 
(おそらく、古代史については、中世と比べて史料が少ない事もあり、高校レベルでは深入りするのが難しいなどの、理由があるのだろう。だとすると将来的にも、今後の高校教育でも、日本史では近世・近現代重視の教育をする傾向が、今後も続くだろうと思われる。)
 
== 傾向に対する対策 ==
入試の傾向も、教科書よりだと考えられる(※ 未確認)。
 
つまり学習ノウハウとしては、もし教科書以外の本(たとえば学習マンガなど)を読んで日本史を勉強する場合は、関ヶ原以降の話題を重点的に読むことで、効率良く勉強できるだろう。
 
もっと具体的に言うと、江戸時代についての本を重点的に読むことで、効率良く勉強できるだろう。(しかし、時代の近い戦国時代については、あまり個々の戦国武将の活躍などについては出ないので、そこには深入りしないように。)
 
 
とはいえ、多くの読者の興味は、江戸時代よりも、おそらく明治時代以降に興味があるだろう(制度が現代に近いし)。
 
そこで折衷案(せっちゅうあん)として、
# 明治維新以降を先に読んでから、
# あとから幕末にさかのぼって勉強し、
# そのあと江戸時代を初めから勉強する、
などすると、興味を持続したまま勉強しやすいかもしれない。(また、このような明治以降の重視の勉強は、世界史に知識を応用しやすいという利点がある。第二次大戦後史まで勉強すれば「政治経済」科目に応用しやすい利点がある。)
 
そして、教科書の江戸時代と近現代をひとまず通読しおえたら、そのあと、古代史から順に、教科書を先頭から順に読み進めると、比較的に興味を持ちながら勉強しやすいだろう。(当然ながら、なるべく古代から順番に読んだほうが、読者が深い理解をしやすいように、通史の検定教科書は作られている。)
 
つまり、古代史と近現代史との「挟み撃ち」(はさみうち)で読むほうがイイかもしれない。
 
:* 古代史から順番どおりの読み方は、長所として深い理解には必要だが、短所として興味を持続しづらい。興味が弱ければ、記憶にも残らないので、学習効率は下がってしまう。
:* 近現代史からの逆順的な読み方は、長所として興味を持続しやすいし他科目にも応用しやすいが、短所として深い理解には到達しづらい。
 
興味と理解とのバランスが重要である。
 
== 一般的な説明 ==
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==語句のまとめ==
=== まとめの手順 ===
 まとめの手順は、教科書の索引で、書く語句の登場するページを知る。そのページおいて、その語句の登場する文章を確認する。あわせて用語集も引く。その書き抜いた文章のなかの、他の固有名詞についても、索引をつかって調べ、また用語集も引く、というものである。
 
 このようにして調べた説明を、ノートや教科書の余白に書き加える。それにより、別々のページに書かれている事柄を、つなげてとらえることもできる。
 
=== まとめの注意点 ===
 まとめの注意点は、教科書の文章を、内容を省いて写さない。しかし、文章は短い方が記憶しやすいため、同じ内容でも、少ない字数でまとめられるように工夫するとよい。