「高等学校生物/生物II/タンパク質と生物体の機能」の版間の差分

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カドヘリンについて、推敲。
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=== 細胞接着 ===
* カドヘリン
[[File:Cadherin diagram jp.svg|thumb|340px|カドヘリンによる細胞接着の原理図]]
'''カドヘリン'''(cadherin)という細胞膜を貫いて細胞外に出ているタンパク質がある。このカドヘリンが、細胞どうしの接合に関わっている。カドヘリンには多くの種類があり、同じ種類どうしのカドヘリンが接着する。
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なお、このような現象を、「細胞接着」(さいぼう せっちゃく)という。
 
さて、カドヘリンには いくつかの種類があり、種類の異なるカドヘリンどうしは接着しない。これを'''細胞選別'''(さいぼう せんべつ、sorting out of cells)という。
カドヘリンの立体構造の維持にはカルシウムイオン Ca<sup>2+</sup> が必要である。そのため、Ca<sup>2+</sup>が無い状態で培養すると、細胞どうしの結合が ほどけるので、)個々の細胞に解離しやすくなる(※ 高校の範囲内: 啓林館や第一学習社の教科書などに記述されている)
 
なお、カドヘリンは細胞内でアクチンフィラメントに接続している。
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カドヘリンは、細胞どうしを接着させるほかにも、さらに細胞どうしの情報伝達にも関与している。(※ 第一学習社の検定教科書で記載。)(※ 羊土社『理系総合のための生命科学』2007年第1刷、にてカドヘリンが情報伝達にも関わってることの裏付けを確認済み。)