「高等学校理科 生物基礎/遺伝情報とDNA」の版間の差分

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モーガンとかシャルガフとかの生物学者の業績は、教科書ではコラム的な話題として後回しにされている。
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塩基には4種類あり、'''アデニン'''(adenin)、'''チミン'''(thymine)、'''シトシン'''(cytosine)、'''グアニン'''(guanine)という4種類の塩基である。ヌクレオチド一個に、4種の塩基のうち、どれか一個が、ふくまれる。
 
 
=== 参考: DNAの構造の解明の歴史 ===
生殖細胞では、減数分裂で染色体が半分になることから、遺伝子の正体とは、どうやら染色体に含まれている物質であろう、という事がモーガンなどの1913年ごろのショウジョウバエの遺伝の研究によって、突き止められていた。
 
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;水素結合
[[File:DNA chemical structure.svg|thumb|400px|DNAにおける水素結合の例。]]
[[ファイル:Base pair GC.svg|thumb|left|水素結合。 DNAにおける2つの塩基対の内の1つであるグアニンとシトシン間の水素結合。]]
 
:(※ 教科書の範囲外 :)二重らせん上のアデニンAとチミンTなど、らせんで対になった塩基どうしの結合は、'''水素結合'''(すいそ けつごう)という、水素を仲立ちとした弱い結合をしている。塩基上の水素原子が、向かいあった塩基の窒素原子や酸素原子などと、弱く結合するのが、DNAの場合での水素結合である。
 
なお水素結合が見られるのは生物だけに限らず、一般の化学物質などでも多く見られる。たとえば水分子の安定性でも、水素結合が関わっている。