「中学校社会 歴史/世界恐慌と各国の対応」の版間の差分

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このイタリアのファシスト党の政治思想が全体主義的で軍国主義的な思想だったので、このような全体主義的で侵略的な思想を'''ファシズム'''(fascism)というようになった。そして、このような軍国主義的な傾向をかかげるドイツや日本の政治家を、アメリカやイギリスなどが「'''ファシスト'''」(fascist)と批判するようになった。「ファシズム」という用語は、アメリカなどがドイツを批判するためにもちいたのであり、ドイツのナチス党自身はナチス自身の政策のことを「国家社会主義」(こっか しゃかいしゅぎ,ドイツ語: Nationalsozialismus、英語: national socialism)と言っていた。
 
 
(※ 発展: )第二次大戦前後および戦中のドイツ・イタリア・日本の3国の同盟関係をあらわす歴史用語として、「枢軸国」(すうじくこく)という用語がある。
 
:※ 東京書籍や自由社(いわゆる『つくる会』)の中学教科書にも、「枢軸国」という用語が紹介されている。
 
枢軸国の語源は1930年の「ベルリン=ローマ枢軸」というドイツ・イタリアの協定である。(※ 東京書籍の教科書でも、語源として「ベルリン=ローマ枢軸」という語句だけ紹介している。)
 
:(※ 注意: ) 中学の段階では、ベルリン=ローマ枢軸を手短かに教えるのが困難なので、中学生は深入りしなくていい。(※ 東京書籍の教科書でも、「ベルリン=ローマ枢軸」は語句だけしか紹介してない。)
:※ 上記の注意のような中学教育の事情があるので、公立中学や公立高校入試の段階では、第二次世界大戦の前後の日独伊の3国の関係のことを「ファシズム」 と ひとまとめ にしてよいだろう。中学の段階では、「ベルリン=ローマ枢軸」の詳細に深入り勉強するよりも、中3の公民の勉強とか、中学の国語・数学・英語・理科などを勉強してもらうほうが重要である。
 
歴史学では、「ファシズム」という用語は国際的にも学術用語・歴史用語として定着している。
 
この国際的な意味での歴史用語・学術用語として「ファシズム」の意味は、単にドイツとイタリアと日本の、世界恐慌後から第二次大戦終了までの政治の、強権的な政策や、軍備拡張的な政策、対外侵略的な政策のことを言ってるだけです。
 
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なお、ドイツ・日本・イタリアの3か国とも、ソ連の共産主義を敵視していた。このため、共産主義とファシズムとは、べつべつの思想として取りあつかうのが、現代では普通である。