「学習方法/高校卒業後の社会科公民の勉強ガイド」の版間の差分

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もし、一部の馬鹿ネトウヨみたいに「日本の中高の学校教科書は左翼だから信用できない!」とか言うのなら、中学の『つくる会』とかの教科書でも読んでください。
そもそも、高校教科書でも明成社の教科書では右派の視点で書かれていて、執筆者に桜井よしこ とか 中西輝政 とか 渡辺昇一 とかの右派の論客がいるのですが。「学校教科書は左翼だから信用できない」とほざく馬鹿ウヨクには、そこまでの調査能力が無いらしいようですね。
 
 
== 正義の人にならないように ==
世の中には、自身の信じる「正義」と、真実・真相の区別がつかない人がいます。
 
学問は、普遍性の高い真実・真相を追究する業界です。
 
ウヨクとかサヨクとかの行き過ぎた人が駄目なのは、そもそも真実を追究する気のない人だからです。
 
 
また、道徳や倫理を考える場合でも、あきらかに現状の(日本国などの)法の前提になる思想とのズレが大きい主張をしてる人は、そもそも倫理学すら理解できてない可能性が高いです。
 
マトモな先進国ならば、法の制定前に、政治家や官僚などが、その時代の、法案に関連する学会の代表者の学者などの有識者の意見をいろいろと聞いてから、法をつくっているわけです(学者の意見が受け入れられるとは限りませんが)。なので、その時代の倫理などがまったく無視されるわけはないのです。
 
たいていの場合、法を無視して正義を主張してる人は、たんに独りよがりの正義感を振りかざしているだけの幼稚な人です。
 
 
 
これとは別に、世の中には、単に自己アピールとして、「正義」や「道徳」を名乗る理念をふりかざし、具体的な問題解決を何も考えないし実行もしないし負担もしないで、他人に負担を押し付ける人が多くいます。
 
たとえば、「金持ちは貧乏人に寄付をしろ! 助け合いは素晴らしい!! (でも本音は、自分は金持ちではなく中流なので、1円も払いませ~ん! 本音は言いませんけど。)」みたいな人です。
 
大衆のなかには馬鹿な人が多く、そういう、口先だけで何もしないで、他人に負担を押し付ける人を、道徳的な人だと崇拝して尊敬する、頭のヘンな人もいます。
 
 
そういう偽善者とは縁を切って、現実の問題解決のための実務を考えるのが法・経済です。
 
 
 
よく法学で「法は道徳ではない」といいますが、そもそも道徳そのものの範囲内ですら、道徳的とされている行為が本当に道徳的かどうかは曖昧です。
 
たとえば、「金持ちが貧乏人に寄付をするのは正義」だと、よく古今東西の人々は言いますが、しかし、たとえば、仮にある人に寄付をしたとして、そのせいで余分な金が無くなって、ほかの人に寄付をできなくなるかもしれません。 
 
軽い病気の人に寄付をしたせいで、次にあらわれた重い病気の人に寄付をできなくなるかもしれません。
 
けっして、「道徳と経済が対立する」だけではなく、そもそも道徳的だとされている行為どうしすらも対立しあうのです。
 
このように、道徳や正義などの、世間での素朴な直感は、よくよく考えると、道徳的にすら真実とはかぎらない場合があります。
 
ボランティアや寄付などをしようにも、現実社会では、個々人のもつ時間や労力や資産には、かぎりがあります。
 
 
だからこそ、具体的な社会問題の解決のための実務として法や経済政策があるのです。
 
 
== 専門外の大学教授のいうことは疑おう ==
法律や経済は、法学者や経済学者でなくても、誰でも法律や経済には関わっているので、口出しをします。
 
それ自体は言論の自由です。
 
しかし、大学教授にも、文学系の学者や理工系の学者などで、法律や経済は専門外なのでよく分かってない人がいます。
 
 
世間では「大学教授」と聞くと、てっきり「すごく物知りな人なんだろう」と勘違いしている庶民もいますが、しかし、現実は違います。
 
大学教授は、専門分野以外の知識は、高校生なみ、あるいは高卒の労働者なみの知識だったりする場合も多いのです。
 
むしろ、専門の勉強で忙しいため、専門以外の知識では、同年代の大人にすら劣る場合もよくあります。
 
 
特に、理系の学者さんだと、まったく経済や法が大人レベルには理解できてなかったり、あるいは幾つかの法の条文は知ってても大学1年レベルの思考法すら身についてなくて、もはや、彼の世間話を聞いてると頭のいたくなるような学者さんもチラホラいます。
 
もし、既存の法学や経済学の学問の体系が間違っているというのなら、もし自身を本当にマトモな学者だと思う文系の学者さんなら、具体的に体系の間違ってる箇所を証明すべきですし、できれば実際に修正してみたあとの具体的な体系もふくめて提示すべきです。
 
あるいは彼が理系の学者さんなどで、本業の研究で忙しいなら、せめて、自分の代わりにそういう具体的な証明・提案をしてくれそうな経済学者・法学者を応援すべきであり、その経済学者・法学者の学説は尊重すべきでしょう。
 
それすらできないレベルの学者さんは、単に有名大学卒などの学歴だけの、いい年こいて独りよがりな世界観な、低脳な学者さんですので、もはや彼の社会評論は相手にしないほうがマシです。
 
なぜ、こういう事を言うかというと、この手の学者さんは残念ながら日本にも多くいます。