「薬理学/生理活性物質と消化器作用薬」の版間の差分

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ただし連用すると、胃内のpHが低下している状態で酸分泌の持続する現象('''酸反跳''')が起き<ref>『NEW薬理学』、P489</ref><ref>『標準薬理学』、P538</ref>、休薬後に起きやすい<ref>『NEW薬理学』、P489</ref>。
 
 
==== 胃酸分泌の抑制 ====
胃酸の分泌には、ムスカリンM受容体の刺激とヒスタミンH2受容体の刺激が関わり、最終的に胃壁にあるプロトンポンプを作動させることにより胃酸が分泌される仕組みである。
 
なので、胃酸の分泌を抑制するには、上記のM受容体、H2受容体、プロトンポンプのうちの少なくとも1つを阻害すれば、胃酸の分泌も抑制できる。
 
 
'''ビレンゼビン'''はムスカリン受容体を遮断することで胃酸の分泌を抑制するが、この薬剤は1981年に登場したが<ref>『はじめの一歩の薬理学』、P160</ref>、当初はムスカリンM1受容体を遮断すると思われていたが、のちにM3受容体も遮断している事が分かり、学説の修正にせまられた。
 
:※ 『パートナー薬理学』は、ビレンゼピンによる胃酸分泌の抑制の原因を、主にM3受容体によるものと考えている。
:しかし、『NEW薬理学』および『標準薬理学』は『パートナー薬理学』の見解に反対であり、『NEW薬理学』はM1受容体によるものとしている。
:また、そもそ『NEW薬理学』および『標準薬理学』はもM3受容体について言及していない。
:少なくとも事実としては、ビレンゼピンはM1受容体およびM3受容体の両方を遮断するのが事実である。
 
 
プロトンポンプ阻害薬は、現在日本では(※ 2015年代の本を参考に記述)、オメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾールなど主に使われている。
特にオメプラゾールが代表的である<ref>『NEW薬理学』、P77</ref><ref>『シンプル薬理学』、P199</ref>。
 
なお、プロトンポンプ阻害薬により、結果的に胃内のpHは 5.5~6.5 程度に上昇する<ref>『標準薬理学』、P538</ref>。
 
また、オメプラゾール(の錠剤)は(弱)塩基性である<ref>『シンプル薬理学』、P199</ref>。
:※ 『パートナー薬理学』はプロトンポンプ阻害薬一般を「塩基性」と表現しているが、さすがに中和に近づけるだけなのを塩基というのは言いすぎだろうと思う。
 
 
また、胃酸の分泌は副交感神経により活発化するので、なので副交感神経に関わる受容体を遮断することによって胃酸の分泌を減らせる。
 
ムスカリンM1受容体は、副交感神経に関わっているので、M1遮断によっても胃酸の分泌を減らせる。
:※ 『NEW薬理学』および『標準薬理学』は、こっちの立場。
 
そのほか、抗コリン薬でも、副交感神経は抑制できるので、結果的に胃酸は減る。
 
非選択的抗コリン薬のチキジウムが使われる<ref>『はじめの一歩の薬理学』、P160</ref>。
 
 
==== H.ピロリ除菌薬 ====
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