「薬理学/感染症の治療薬」の版間の差分
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==== グリコペプチド系抗生物質 ====
=== 葉酸代謝阻害薬 ===
テトラヒドロ葉酸は、プリンやチミンなどの核酸塩基の合成に必要である<ref>『パートナー薬理学』、P462</ref><ref>『標準薬理学』、P432</ref>。
サルファ薬が、葉酸合成を阻害するので、抗菌作用を示す<ref>『標準薬理学』、P432</ref>。
そもそも、細菌における葉酸の生合成の経路の順序は、
:まず、パラアミノ安息香酸とプテリジン前駆体が結合して、ジヒドロプテリン酸ができる。
:つづいて、そのジヒドロプテリン酸にグルタミン酸が結合して、テトラヒドロ葉酸が出来る。
という順序である。
サルファ薬は、葉酸合成の最初の段階でパラアミノ安息香酸と拮抗するので、ジヒドロプテリン酸の生成を阻害する。
スルファメトキサゾールとトリメトプリムの合剤(「スルファメトキサゾール-トリメトプリム合剤」、「'''ST合剤'''」という)が、抗菌薬として使われる。
副作用として、サルファ薬は血中アルブミンと結合するので副作用として高ビリルビン血症があり、そのため新生児の核黄疸を引きおこすので、妊婦や乳児にはサルファ薬は禁忌である<ref>『NEW薬理学』、P535</ref><ref>『パートナー薬理学』、P481</ref>。
== 脚注 ==
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