「宗教学/神話学」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎異教の神は悪魔になることも: バアルのウガリット神話の出典など追加
→‎異教の神は悪魔になることも: バアル信仰とユダヤ教との共通点
41 行
 
たとえば、キリスト教やユダヤ教はある時期、ウガリット神話<ref>吉田、P185</ref>の神である「バアル」を、巨大な蝿の形をした悪魔「ベルゼブブ」と呼んでいた<ref>吉田、P185、※ ただし「ベルゼブブ」の名前は紹介されていない</ref>。ユダヤ教徒などは、異教の神バアル・ゼブルを、もじって「バアル・ゼブル」(蝿の神)と呼び、腐敗や死をもたらす大悪魔として蔑んでいた時機がある<ref>池上、P130</ref>。
 
しかし皮肉のなことに、バアル信仰は神を「王」、「主」と言う点や、生贄の儀式を行うなど、当時のユダヤ教の信仰形態とも共通点が多い。これはその地域の土着の文化が共通しているからであろうと考えられている。このように古代の神話や宗教は土着の信仰をもとにしている<ref>吉田、P185</ref>。
 
また、キリスト教は、シュメール系の女神で「イシュタル」や「アスタルテ」などとも言われる女神イナンナを、大悪魔「アスタロト」などと呼んだりして蔑んでいた時機もある。