== 進化の証拠 ==
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進化の大まかな仕組みは、以下の仕組みである。
:進化を起こす主な原因は、生殖などにおける、遺伝子の変化である。有性生物だろうが無性生物だろうが、遺伝子は突然変異により、世代ごとに少しずつ変わっていく。遺伝子の変化により、多様な個体が生まれる。環境が変化した場合、その環境に適応した個体が多く生き残り、やがて、その適応した遺伝子を持つ個体が増えていく。その適応した個体の遺伝子も、少しずつ変化していき、また、同様に、環境が変化した場合には、その環境に適応した個体が生き残り繁栄していく。
この仕組みの証拠を、地質時代の化石や遺伝子などの変化を追って、確かめていこう。
=== 化石の示す事実と解釈 ===
=== 形態学的な証拠 ===
* 相同器官と相似器官
異なる種類の動物どうしの器官で、形や働きが違うが、発生の起源が同じものを、'''相同器官'''(そうどう きかん)という。
植物でも、異なる種類の植物同士で、形や働きが違うが、発生の起源が同じものを相同器官という。
ヒトの手、クジラの胸ビレ、鳥類の翼、イヌやカエルの前足、などは、すべて、原始的な脊椎動物の前足が起源であり、相同器官である。
しかし、チョウの羽は、トリの羽とは発生の起源が異なる。トリの羽とチョウの羽は、形や働きが似ているが、発生の起源が異なる。形や働きが似ているが、発生の起源が異なる器官を'''相似器官'''(そうじ きかん)という。
チョウの羽の起源は表皮である。トリの羽の起源は前足である。
植物では、サボテンのトゲと、エンドウの巻きひげは、葉が起源であり、相同器官である。
動物の尾に対するヒトの尾骨のように、相同器官のうち、痕跡ていどに残っている器官を'''痕跡器官'''(こんせき きかん)という。
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