「高等学校政治経済/経済/物価の動き」の版間の差分

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ここで借金の借り手には不利になるが、特別な物価変動に応じた契約がない場合はインフレ以前に借金をした人物は、利子率がその時点より低くかつ利子の分の貨幣の価値は低くなっていると見れる。
 
=== デフレの場合 ===
いっぽう、持続的な物価の下落は'''デフレーション'''(deflation)。デフレの原因は、一般的に、供給が余ってるこ呼ばれである。
デフレの原因は、一般的に、供給が余ってることである。
 
つまり供給量が多いのに需要は少ない。店としては売れないから値を下げる。
市場メカニズムとの関係を考えてみよう。
お店の都合からすれば、何らかの原因で、今までどおりの価格のままでは商品が売れないからこそ、しかたなく値段を下げる必要があるので、物価が下がるのである。
 
値を下げると需要は増えるだろう。しかし全項目の一般論から、供給は減る方向に向かうと考えられる。
たとえば、もし消費者が、あまりその商品に需要がないのに、もし、その商品の値段が高ければ、そんな高額商品は買いたくないのが当然だろう。
 
: 需要 < 供給
でも、もし、その商品の値段がすごく下がれば、「こんぐらい安ければ、買ってもいいだろう」と思う消費者も増えるだろう。
 
需要不足、供給過多がデフレの状況だろう。
つまり、値段が下がることで、需要が増える。もちろん、販売店の売上(うりあげ)は下がるが、まったく売れないよりかはマシである。お店の商品は、保管するだけでも、倉庫代などが掛かるのである。いわゆる「在庫品」(ざいこひん)には、費用が掛かるのである。
 
お店が商品の値段を下げたら、消費者の需要がこうして上がるが、一方、市場メカニズムにおける供給はどうなるのだろうか。値段を下げたところで、その瞬間には、その商品を保有しているお客さんの人数は変わらないので、値段(つまり物価)を下げても、べつに供給は増えない。
 
結局、値段を下げると、とりあえず、その瞬間には、需要だけが増加して、供給はそのまま不変である。
 
ともかく、需要不足だとデフレになりやすい。
読者は「不足」の基準を何にするかという疑問があるだろうが、とりあえず経済学では、インフレの場合の「 需要 > 供給」の条件で供給を基準にしたように、デフレも供給を基準に考えよう。
 
数式っぽく不等号で表せば、デフレが起きやすい場合とは、
: 需要 < 供給
である。(デフレの条件式の不等号の向きは、インフレの場合と逆向きである。)
 
== 物価と景気との関係 ==