「旧課程(-2012年度)高等学校数学B/統計とコンピューター」の版間の差分

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用語に読みを併記。
253 行
 
===最頻値===
度数分布表において度数が最大である階級値をその資料の'''最頻値'''(さいひんち)または'''モード'''と言う。最頻値はどのサイズがよく売れているかなどを判断するにはいい目安である。
 
例えば、[[高等学校数学B 統計とコンピューター#資料の分布|資料2]]の最頻値は56.5(kg)である。
272 行
 
===範囲===
資料が取る最大値から最小値を引いた値をその資料の分布の'''範囲'''(はんい)と言う。
 
例えば、[[高等学校数学B 統計とコンピューター#資料の分布|資料1]]の範囲は<math> 70.0 - 53.6 = 16.4</math>(kg)となる。
330 行
x_1 - \overline{x} , x_2 - \overline{x} , \cdots , x_n - \overline{x}
</math>
を、それぞれ平均値からの'''偏差'''(へんさ)という。
 
[[高等学校数学B 統計とコンピューター#資料の分布|資料1]]で、平均値からの偏差は次のようになる。
390 行
 
===分散と標準偏差===
偏差の平均は常に0となるので、これを計算してもデータの散らばりの大きさを知ることはできないことがわかった。そこで、偏差の2乗の平均値を考える。この値を'''分散'''ぶんさん、英:variance)という。分散を<math>s^2</math>で表すと、次のようになる。
 
{| style="border:2px solid greenyellow;width:80%" cellspacing=0
400 行
|}
 
この分散の定義は自然なものであるが、たとえば、データが身長の場合、その単位はcmであるが、分散は偏差の2乗の平均なので、その単位は<math>cm^2</math>になってしまう。そのため、単位を変量と合わせるために、分散<math>s^2</math>の正の平方根sを考えることも多い。このsを資料xの'''標準偏差'''(ひょうじゅんへんさ、英:standard deviation)という。
 
{| style="border:2px solid greenyellow;width:80%" cellspacing=0
590 行
例えば、上の資料8の体重をx(kg)、身長をy(cm)として、点<math>\left(x , y \right)</math>を座標平面上にとったとする。
 
2つの変量からなる資料を平面上に図示したものを'''相関図'''(そうかんず)または'''散布図'''(さんぷず)という。以下は資料8の相関図である。また、点の付近にある数字はその数値に該当する人の出席番号を表す。
 
:<div style="float:center; margin:0 0 0 10px;text-align:center;">[[画像:相関図.JPG]]</div>
626 行
S_{xy} = \frac{1}{n} \left\{ ( x_1 - \overline{x} ) ( y_1 - \overline{y} ) + ( x_2 - \overline{x} ) ( y_2 - \overline{y} ) + \cdots + ( x_n - \overline{x} ) ( y_n - \overline{y} ) \right\}
</math> ……(1)
の値の符号について考える。(1)をxとyの'''共分散'''(きょうぶんさん、英:covariance)という。
 
共分散が正のときは、<math>( x_k - \overline{x} ) ( y_k - \overline{y} ) >0</math>となるものが、<math>( x_k - \overline{x} ) ( y_k - \overline{y} ) <0</math>よりも多いと考えられる。
664 行
</math>
 
を考え、この値を資料x , yの'''相関係数'''(そうかんけいすう、英: correlation coefficient)といい、rで表す。
 
:<math>
779 行
 
===表計算ソフト===
表計算ソフトを起動すると長方形の何も書かれていない枠が無数に並んでいる。この枠それぞれのことを'''セル'''と言う。また縦方向(1・2・3・・・)のことを'''行'''と言い、横方向(A・B・C・・・)のことを'''列'''と言う。
 
セルの個々の呼び方は横列→縦行のように表す。例えば横列がC、縦行が3であるセルは「C3のセル」であると言う。