「学習方法/高校生物」の版間の差分

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大学用の教科書は、高校生物には、まったく役立たない
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もちろん、参考書に書いてある説明には目を通す必要があるが、最終的には物質名や反応などを覚えないと、入試では点が取れない。このような覚えることを要求する入試が出される理由は、やはり医療系などを考えると分かるだろう。医療系では骨の名前を覚えたり治療法などを覚えたりする必要があるからだ。だから高校生物の化学反応なども覚える必要がある。大学進学後も用語を覚える必要はある。
 
== 初めて高校生物の参考書を買う人は、まず一般の理系大向け受験用の参考書を ==
医学部向けの入試生物の参考書が市販されている。だが、初めて高校生物の参考書を買う場合は、まずはチャート式生物とか文英堂『理解しやすい』シリーズ生物とかの、一般の理系大学受験の対策の参考書を買ったほうが良い。医学部対策の参考書は、高校生物の参考書を初めて買う者には、適していない。
 
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また、大学レベルの生物学を学ぶ場合でも、高校の参考書レベルの知識が、ほぼ必要になる。なので結局、参考書(高校生用)を読み込んだほうが良いだろう。
 
== 大学用の教科書は、高校生物には、まったく役立たない ==
大学生用の生物学の教養課程(大学1年生ていど)の教科書は、まったく高校生には適していない。なぜなら高校の範囲の広さのほうが、大学よりも広範な話題をあつかっているからである。
 
高校の生物では、たとえば内臓など解剖学の基礎とか、さまざまな動植物の植物学・動物学の基礎など、純粋な生物学のほかにも関連する様々な分野を習っている。
 
大学用の生物学の1冊の教科書だと、解剖学やら動物学やら関連分野は記述が少ないのである。大学生用の教養課程の生物学の教科書は、遺伝子や細胞の仕組みなど、微細なものの理論を基礎にして書いている書籍が多い。そのぶん内蔵などの解剖学やら、各種の動植物の植物学・動物学など、サイズの大きな物事の記述は弱い。
 
もし、とても分厚い教科書を買えば(たとえば洋書などで辞書みたいに分厚い本がある)、それら解剖学やら動物学など関連分野も書いてあるかもしれないが、しかし高校生の学習には厚すぎて適さない。それに本が厚すぎると、問題練習をする時間も不足する。しかも洋書の場合、洋書では大学生用の本でも日本の中学高校レベルのことから書いてあったりして、なぜならアメリカの大学入試のSAT(という統一試験がある)では理科をあつかわないので、だから日本から見ると洋書の各部にはレベルが低い記述も多く、日本の大学受験では使い勝手が悪い。
 
また、日本の医大生用の解剖学の本を読んでみると、もちろん医学生や看護学生などを対象に書かれており、とてもじゃないが高校生が活用できる内容ではない。また、医学書には、植物学とか動物学とかに関わるような内容は、まず書かれていない。農学に関するような内容は、もちろん医学書には書かれていない。
 
とにかく解剖学・植物学・動物学など、分野によっては、レベルの高さは、高校生用の受験生物の参考書のほうが、大学用の教養課程よりも、レベルが高いのである。特に生物学は遺伝子の分野などの急激な発展のため、生物学の進歩が早い分野なので、十数年前の大学生用の教科書よりも、現在の最新の高校参考書のほうが記述が詳しい場合もある。高校の参考書は頻繁に改定を繰り返している。
 
もし高校教員・塾講師などの教育者だったら、解剖学の専門書、植物学の専門書、動物学の専門書、・・・なども背景知識として読んで勉強しておく必要があるのかもしれないが、しかし高校生本人・浪人生本人には、そこまでの専門書は不要であろう。