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→‎大学院への進学について: マーチ卒でも大手製造業では工員になる場合もある。肩書は技術者だが、実態は工員
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=== 大学院は修士課程までは進学したほうが有利かも ===
研究職を目指すなら、理科系の場合は、大学院に進学したほうが良いです。また、たとえ研究職を目指さなくても、設計・開発とかを目指すなら、研究職と似たような理由で、大学院に進学したほうが有利です。ただし、あくまでも、ほんとうに本気で研究職を目指す場合、です。
 
 
なぜなら、企業では、たとえ製造業などの技術系の企業でも、大卒として入社した社員であっても、なぜか高卒と同じ仕事をさせられる事が多くあります。このため、大卒で入社しても、高卒でも出来る仕事を命令される事があります。なので研究職につきたい人は、なるべく大学院で研究の経歴と実績を積んで研究者のタマゴとしての経歴を積んだほうが、就職には有利です。
 
*大手メーカーでは、マーチ日大の理工学部の学部卒の何割かは、現場の工員に配属
具体的に言うと、マーチ(明治・青山・立教・中央・法政)以下、日大以下の偏差値の私立大学の卒業生の何割かは、実は大手企業では現場工員として採用されます。「設備設計」「生産技術者」とかの肩書ですが、実態が工員だったりします。「設備設計」と聞くと、てっきり「設計」の文字があるので、てっきり大学レベルの工学知識を活用する仕事のように思えますが、本当にその場合もありますが、多くの場合、設備設計の実態は工員です。高卒の現場社員でも、ベテランの工員なら図面を書けますし、英語を読める人も多くいます。単に、図面も書けて、英語も読める、便利屋の工員です。
 
大手や中堅以上の製造業では、たとえ東大や京大や早慶や東工大の卒業生の新入社員でも、彼らを「下積み期間」として現場で工員として数年ほどの一定期間、高卒社員とともに働かせるのが一般的です。なので、マーチや日大の卒業生は、ほぼ確実に、生産現場で現場工員として、さらに長い年月、働かされ、場合によっては、そのまま現場に「生産技術者」「設備設計」などとして配属されます。
 
就職時に、エントリーシートなど応募用紙に志望職種を書く欄があって、大卒の場合は「設計・研究」を志望職種にするのが一般的ですが、そうエントリーシートに志望職種を「設計研究」と書いても採用されますが、しかしマーチ・日大卒の就職後の配属先は、現場の工員です。
 
新卒社員の研修期間中が終わって数年間は、マーチ・日大卒は、設計や研究の仕事を手伝わされる場合はあるかもしれませんが、その期間が終わったら、現場工員に異動の場合があります。
 
「設計には、製造現場の知識も必要」と、よく大卒を現場に工員として配属させるタテマエが言われます。たしかに製品からすれば量産方法なども必要な知識なのですが、実際には現場の知識が無くても、学歴が高くて、物理や化学の専門知識があれば、研究職をしている人も、います。たとえ研究者が知らない事があっても、現場の工員に教えてもらえば、いいだけです。そもそも、現場技術は多岐に渡るので、すべての技術に精通するのは不可能です。
 
営業あがりの社長が、あまり現場を知らないのと同様に、研究者も、あまり現場を知りません。
 
馬鹿正直に「製造現場の知識も必要」タテマエを聞き入れると、そのまま工員として、利用されてしまいます。
 
 
さらに私立の4工大(芝浦工業、工学院、東京電機、旧・武蔵工業)は、偏差値の高い芝浦工業以外は、マーチよりも就活で不利です。図面を書かせてもらえる機会が、マーチ卒よりも少ないです。
 
マーチや日大ですら、大手では、高卒社員とともに現場工員などをさせられるのですから、4工大の卒は、大手では、ほぼ確実に現場工員として採用させられます。大手どころか、名前の知られていない中堅企業でも、現場工員として4工大卒の採用の場合があります。
 
マーチ卒・日大卒の場合、「生産技術者」「設備設計」などのような、一応は形式的には管理的な職種名を与える場合があります。しかし、4工大の卒はそのような形式的な役職名すら、与えられず、ずばり「製造」など工員としての職種に、4工大の卒は、異動させられ配属させられる場合があります。
 
新卒社員の研修期間中が終わって数年間は、4工大卒は、下働きで、設計や研究の仕事を手伝わされる場合はあるかもしれませんが、その期間が終わったら、現場工員に異動の場合があります。
 
すでに4工大への進学している人が、就活で、大手企業でないと研究開発できない分野での設計職・研究職を志望する場合、芝浦工業以外の学生は、よほど条件の良い就職先が内定した場合でない限りは、とりあえずは学部の卒業研究では志望業種の研究室に進み、大学院の修士課程まで進学したほうが、安全でしょう。企業の採用活動は、それほどまでに偏差値と学歴という肩書でしか、学生を見ていません。
 
 
なぜ、わざわざ基本給が高卒よりも割高な大卒を雇ってまで、高卒でも出来る仕事をさせるかは謎ですが(この謎解きは経済学部にでも任せましょう)、現実として、そういう謎な採用活動をする企業が多いので、就職を目指す学生は対策しないといけません。
 
また、大企業の採用活動での書類選考などは、とても肩書き主義ですから、有名大卒などの高学歴でない場合は、学歴が院卒とかでないと、研究職としてスタートラインに立ちづらいです。特に大企業の採用では、募集者が多い事もあり、学歴でふるいを掛ける必要があるので(俗に「'''学歴フィルター'''」と言います)、数の多い学部卒よりも、数が少なくて高学歴である院卒のほうが、研究者になるには有利かもしれません。
 
 
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*学部卒の就職活動では、研究テーマの詳細を評価されないのが一般
理系の大学院生卒の就活の場合は、少しは研究テーマを面接で聞いてくる場合もありますが、しかし学部卒では、まず学生の研究テーマの研究レベルを企業は調べません。学部卒にも研究テーマについて面接中に聞いてくる場合もあったり、企業の用意するエントリーシート(インターネットでの応募用紙みたいなもの)の記入欄に、研究テーマとその概要について記入する欄があったりしますが、'''単に聞くだけ'''です。だいたい、就活開始の時期である学部3年後半〜4年前半には、まだ卒業研究がほとんど始まっていませんので、企業側も深く調べようがありません。インターネットでは、「大手企業の技術職志望なら、研究レベルを調べるはず」とかデマが出回る場合がありますが、もちろんデマだと思ったほうが良いです。
 
:(なので、学部生の3年生が卒業研究の研究室を決める時は、志望業種に近い研究室を選ぶのが安全です。せいぜい、その程度しか、企業には卒業研究を評価されないのです。)
 
*その他
また、たとえ日本の企業のオカシな採用方法に愛想をつかして外国企業や外国の大学に進む場合でも、大学院の経歴はあったほうが有利です。世界的に、大学学部卒よりも大学院卒のほうが就職などが有利です。
 
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理系の場合、一般入試での大学院進学は、大学にもよりますが、かなりの難関です。
 
 
== 数学科以外では数学の証明は、やらない ==