「高等学校化学I/酸化還元反応」の版間の差分
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酸化数の計算法を記述。 |
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== 酸化数 ==
イオン結合では、電子の授受の方向が判別しやすいが、いっぽう共有結合からなる化合物の化合反応では、電子の授受の方向が判別しづらい場合が多い。そこで、共有結合のような、電子の授受の方向が判別しづらい場合でも、酸化の度合いを定義できるように、次のような'''酸化数'''
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(例)▼
▲(例)<br />
:H<sub>2</sub> の酸化数は0である。
:O<sub>2</sub> の酸化数は0である。
:Cl<sub>2</sub> の酸化数は0である。
:単体の炭素 C の酸化数は0である。
:単体の Fe の酸化数は0である。
などなど・・・
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▲* 単原子イオンの酸化数はイオンの価数とする。
例<br />
:水H<sub>2</sub>Oでは、Hの酸化数は +1 であり、Oの酸化数は ー2 である。
:塩化水素 HCl では、Hの酸化数は +1 である。
▲* ほとんどの化合物中で、水素原子Hの酸化数は'''+1'''。ほとんどの化合物中で、酸素原子Oの酸化数は'''-2'''。(ただし、過酸化水素H<sub>2</sub>O<sub>2</sub>では例外的に、あてはまらない。)
(ただし、過酸化水素H<sub>2</sub>O<sub>2</sub>では例外的に、Oの酸化数は ー1 である。過酸化物では、Oの酸化数はー1である。)
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(3) 単原子イオンの酸化数は、イオンの電荷に等しい。
例
== 酸化剤と還元剤 ==▼
:Na<sup>+</sup>の酸化数は +1 である。
酸化還元反応で、相手の物質から電子を奪って酸化をする物質を'''酸化剤'''という。酸化還元反応で、相手の物質に電子を与えて還元をする物質を'''還元剤'''という。▼
:Cl<sup>-</sup>の酸化数は (ー1) である。
:Al<sup>3+</sup>の酸化数は +3 である。
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== 酸化還元滴定 ==▼
(4) 電気的に中性の化合物では、構成する原子の酸化数の総和は 0 である。
NH<sub>3</sub> では、
:(ー3)×1 + (+1)×3 = 0
<br />
H<sub>2</sub>O では、
:(1)×2 + (ー2)×1 = 0
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(5) 多原子イオンを構成する化合物の酸化数の総和は、そのイオンの符号を含めた電荷である。
例<br />
SO<sub>4</sub><sup>2-</sup> では、
:(+6)+(ー2)×4 = ー2
よって酸化数の総和は ー2 である。
<br />
MnO<sub>4</sub> では、
:(+7)+(ー2)×4 = ー1
よって酸化数の総和は ー1 である。
▲== 酸化剤と還元剤 ==
▲酸化還元反応で、相手の物質から電子を奪って酸化をする物質を'''酸化剤'''という。酸化還元反応で、相手の物質に電子を与えて還元をする物質を'''還元剤'''(かんげんざい)という。
▲== 酸化還元滴定 ==
:(※ 未記述)
[[Category:化学|さんかかんけんはんのう]]
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