電磁気学
本項は物理学 電磁気学 (Electromagnetism) の解説である。
ここでは電気・磁気が関連する現象を扱う。歴史的には電場と磁場による相互作用は早くから知られており、現代の技術の多くはこれらの力によっている。また、それだけではなく、世の中に存在する力のうちのほとんどは電磁気力で書かれることが知られている。これは、電磁気力が他の相互作用と比べて、巨視的に見た場合に相対的に強い力によるものであるからである。例外的に、天体と天体の間の相互作用は重力によって記述されるが、これは星が全体として電気的に中性であり、他の天体と比較的小さい電磁的な相互作用しか持たないことによる。
ここでは、特に電磁気による力のうちの初等的な記述法を見て行く。この部分は、化学、生物、電気などあらゆる分野に応用があるため、理系分野に進む全ての学生がよく習熟しておかねばならない。
また、この分野は高等教育の電気と磁気に当たる。初学者は該当教科書が理解の助けとなるため学習に行き詰まったら参照をお願いしたい。
物質の電磁気学までは、ベクトル解析を用いた電磁気学を扱う。 四元形式の電磁気学では、特殊相対論を前提としてテンソルを使って電磁気学を記述する。物理学科に進む学生は、これを学ぶことになる。