高校「倫理」から哲学・倫理学へ編集

普通の検定教科書では参考文献は省かれている。本来、参考文献のない書籍というものはあまり信用のおけるものではない。推測するほかないのだが、簡潔であることを旨とする検定教科書では膨大になることが予想される参考文献はカットされているのだろう。その分、資料集などで参考文献に当たるものを紹介することで補っているといえる。

ここであえて「倫理」教科書の参考文献を挙げる理由は以下のとおりである。

  1. 信頼性の向上。どうしてもオンライン上の文献、とくにウィキ形式のものはだれでも編集できるという特徴から信頼性に疑問を持たれがちである。信頼性はどのような文献を元にしているかというのも大きい。そのため、ここでは参考文献を挙げることにする。
  2. これを読んでいる高校生ないし高校「倫理」にちょっとでも関心を持った大学生・社会人が「倫理」から、さらにもう一歩進めて哲学や倫理学を学ぼうとする際の手がかりとして。

なお、一部の文献にはコメントもつけている。学習者の参考になれば幸いである。

全般編集

検定高校教科書・参考書編集

  • 『高等学校改訂版 倫理』、第一学習社、1993年(1991年検定)
  • 小寺聡編『もういちど読む 山川 倫理』、山川出版社、2011年
  • 濱井修監修・小寺聡編『第2版 倫理用語集』、山川出版社、2019年
  • 『新訂第2版 倫理資料集 ソフィエ~智を学び夢を育む~』、清水書院、2016年

辞典・用語集編集

  • 栗田賢三・古在由重編『岩波 哲学小事典』、岩波書店、1979年
価格・サイズ共に手ごろであり、ちょっとした調べ物にはよい。ただ古すぎる。『岩波哲学・思想事典』(廣松渉編、1998年)は一般向けにはボリュームがありすぎるのが難点。15000円というのは大学院生でないと手も出にくいだろう。価格とボリュームのバランスがよく、現代思想を追っているものとしては『新版 哲学・論理用語辞典』(思想の科学研究会編、三一書房、2012年)などが妥当か。
  • 尾関周二他編『環境思想キーワード』、青木書店、2005年
環境思想や環境倫理学に特化した(珍しい)用語集だが、通り一遍の哲学者たちの思想はおさえられているので、高校「倫理」から哲学・倫理学への入門用用語集としてもお手頃。入手はやや難しい。

哲学史編集

  • ヨースタイン・ゴルテル著『ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙』(須田朗監修/池田香代子訳)、NHK出版、1995年
ミステリー要素を含むファンタジーの形式をとる哲学史入門書。ボリュームはあるが、小説感覚で読める。範囲も高校「倫理」と重なる。
  • 久保陽一・河合淳編著『原典による哲学の歴史』、公論社、2002年
大学の教科書。原典の重要な箇所をピックアップしている。少々古く、また社会思想がやや弱いという欠点もあるが、『哲学 原典資料集』(山本巍他編著、東京大学出版、1993年)もおススメ。
  • 内田勝利他編著『哲学の歴史』12巻-別巻、中央公論新社、2007-2008年
どちらかというと教師向け。まずは気になったところだけを読むことから始めるといい。

青年期の課題と人間としての在り方生き方編集

人間としての自覚編集

国際社会に生きる日本人としての自覚編集

現代に生きる人間の倫理と思想編集

現代と倫理編集