本文
編集白文 訓読文
編集絶句 絶句
江碧鳥逾白 江碧(みどり)にして 鳥逾(いよいよ)白く
山青花欲然 山青くして 花然(も)えんと欲す
今春看又過 今春看(みすみす) 又(また)過ぐ
何日是帰年 何(いづ)れの日か 是(こ)れ帰年ならん
現代語訳
編集- (起句)長江の水は緑色に澄み、鳥たちもますます白く見える。
- (承句)山には青々と木が生い茂り、咲く花は燃え出しそうに赤い色をしている。
- (転句)今年の春もみるみるうちに、また過ぎ去ろうとしている。
- (結句)私はいつになったら故郷に帰ることができるのだろうか。
鑑賞
編集詩の前半では作者が滞在する地の春の美しい風景を詠い、後半では故郷に帰りたいけれども何年も帰れない作者の心境が詠じられている。
押韻
編集- 然・年