JavaScript/Math
Mathオブジェクトはいくつかの数学関数と定数を提供します。Mathは静的なオブジェクトで、MathコンストラクタやMathプロトタイプオブジェクトは存在しません。すべてのプロパティやメソッドはMath.EやMath.absのように、必ずMath.を付けて呼び出します。
Math
編集Mathオブジェクトにはいくつかの基本的な数学定数と数学関数が定義されています[1]。
静的プロパティ
編集- Math.E
- ネイピア数e(自然対数の底)
- 書き込み不可、列挙不可、設定不可
- Math.LN2(書き込み不可、列挙不可、設定不可)
- 2の自然対数
- 書き込み不可、列挙不可、設定不可
- Math.LN10
- 10の自然対数
Math.log(10)
と同値です。 - 書き込み不可、列挙不可、設定不可
- Math.LOG2E
- 2と底とするeの対数(二進対数)
- 書き込み不可、列挙不可、設定不可
- Math.LOG10E
- 10を底とするeの対数(常用対数)
- 書き込み不可、列挙不可、設定不可
- Math.PI
- 円周率π
- 書き込み不可、列挙不可、設定不可
- Math.SQRT1_2
- 1/2の正の平方根
- 書き込み不可、列挙不可、設定不可
- Math.SQRT2
- 2の平方根
- 書き込み不可、列挙不可、設定不可
- Symbol(Symbol.toStringTag)
- "Math"
- 書き込み不可、列挙不可、設定可
静的メソッド
編集- Math.abs
- 絶対値を返します。
- Math.acos
- 逆余弦を返します。
- Math.acosh
- Math.asin
- 逆正弦を返します。
- Math.asinh
- Math.atan
- 逆正接を返します。
- Math.atan2
Math.atan(y/x)
の逆正接を返します。- Math.atanh
- Math.cbrt
- Math.ceil
- 与えられた数値以上の最小の整数を返します(天井関数)。
- Math.clz32
- Math.cos
- 余弦を返します。
- Math.cosh
- Math.expm1
- Math.exp
- exを返します(eを底とする指数関数)。
- Math.floor
- 与えられた数値以下の最大の整数を返します(床関数)。
- Math.fround
- Math.hypot
- Math.imul
- Math.log10
- Math.log1p
- Math.log2
- Math.log
- 自然対数を返します。
- Math.max
- 最大値を返します。
- Math.min
- 最小値を返します。
- Math.pow
- 冪乗を返します。
- Math.random
- 擬似乱数を返します。
- Math.round
- 与えられた数値を四捨五入して返します。
- Math.sign[2]
- 引数が数値でなければ、暗黙の変換を行います。
- 引数がNaNもしくは0もしくは-0なら、引数を返します。
- 引数が+0よりも小さいならば、-1を返します。
- それ以外は、-1を返します。
- Math.sin
- 正弦を返します。
- Math.sinh
- Math.sqrt
- 正の平方根を返します。
- Math.tan
- 正接を返します。
- Math.tanh
- Math.trunc
例
編集const zero = Math.sin( Math.PI );
alert(zero); // 1.2246467991473532e-16
脚注
編集- ^ https://tc39.es/ecma262/#sec-value-properties-of-the-math-object ECMA-262::21.3.1 Value Properties of the Math Object
- ^ https://tc39.es/ecma262/#sec-function.prototype.tostring 21.3.2.29 Math.sign ( x )