JavaScript/String/prototype/toLocaleUpperCase
String.prototype.toLocaleUpperCase()
は、文字列を現地の言語慣習に従って大文字に変換して返すメソッドです。このメソッドは、言語に依存した大文字小文字の変換を行うために使用されます[1]。
構文
編集str.toLocaleUpperCase([locales])
locales
: オプションの引数で、変換の際に使用するロケールまたはロケールのリスト。この引数が省略された場合は、実行環境のデフォルトロケールが使用されます。
例
編集文字列を大文字に変換するプログラム
編集以下のプログラムは、String.prototype.toLocaleUpperCase()
を使用して文字列を大文字に変換します。
const str = "Hello World!"; const result = str.toLocaleUpperCase(); console.log(result); // "HELLO WORLD!"
このプログラムでは、String.prototype.toLocaleUpperCase()
を使用して str
文字列を大文字に変換しています。結果として "HELLO WORLD!" という新しい文字列が返されます。
特定のロケールを指定するプログラム
編集以下のプログラムは、String.prototype.toLocaleUpperCase()
を使用して特定のロケールで文字列を大文字に変換します。
const str = "istanbul"; const result1 = str.toLocaleUpperCase('en-US'); const result2 = str.toLocaleUpperCase('tr'); console.log(result1); // "ISTANBUL" console.log(result2); // "İSTANBUL"
このプログラムでは、String.prototype.toLocaleUpperCase()
を使用して str
文字列を英語(米国)とトルコ語のロケールでそれぞれ大文字に変換しています。トルコ語では「i」は「İ」に変換されるため、結果が異なります。
複数のロケールを指定するプログラム
編集以下のプログラムは、String.prototype.toLocaleUpperCase()
を使用して複数のロケールを指定します。
const str = "hello world!"; const result = str.toLocaleUpperCase(['tr', 'en-US', 'de']); console.log(result); // "HELLO WORLD!"
このプログラムでは、String.prototype.toLocaleUpperCase()
を使用して str
文字列を複数のロケール(トルコ語、英語(米国)、ドイツ語)で大文字に変換しています。実行環境がサポートする最初のロケールが使用されます。
注意点
編集- 元の文字列は変更されない: このメソッドは元の文字列を変更せず、新しい文字列を返します。
- ロケール依存: このメソッドは
toUpperCase()
と異なり、ロケールに依存した変換を行います。特に非英語文字ではtoUpperCase()
と結果が異なる場合があります。 - サポートされていないロケール: 指定されたロケールがサポートされていない場合、実行環境のデフォルトロケールが使用されます。
- 互換性: 古いブラウザでは
locales
パラメータがサポートされていない場合があります。
脚註
編集- ^ これは、文字列をロケールに依存した方法で大文字に変換するために使用されます。
外部リンク
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