Wikijunior:太陽系/オールトの雲
オールトの雲(おーるとのくも)は、太陽系を取り囲むとても遠い場所にある、氷や岩石などの小さな天体が集まった巨大な雲のような領域です。この名前は、オランダの天文学者であるヤン・オールトさんにちなんで付けられました。オールトの雲はとても遠く、私たちの地球からは直接見ることができません。
どこにあるの?
編集オールトの雲は、太陽系の一番外側にあります。私たちが知っている惑星たち、例えば地球や火星、木星などよりもはるかに遠く、太陽から約1000億キロメートルも離れています。そこは宇宙のとても寒い場所で、ほとんどの物が氷でできています。
どんなものがあるの?
編集オールトの雲には、たくさんの氷や岩石でできた小さな天体がたくさんあります。その中には、彗星(すいせい)というものがあります。彗星は、氷とほこりでできた天体で、太陽に近づくと尾を引くように見えることがあります。オールトの雲からやってくる彗星は、長い時間をかけて太陽系の中心に近づいてくることがあります。
どうやってできたの?
編集オールトの雲は、太陽系ができたときの残り物からできたと考えられています。とても長い時間をかけて、これらの小さな天体が太陽系の外側へと押し出され、今のオールトの雲を作り上げたのです。
どれくらい大きいの?
編集オールトの雲はとても大きな領域で、内側と外側に分けることができます。内側の部分は、太陽から数千億キロメートル離れたところにあり、外側の部分はなんと1兆キロメートル以上も離れています。これは、太陽と地球の距離の約25万倍も遠いことを意味します!
彗星とオールトの雲
編集時々、オールトの雲にある天体が重力によって動かされ、太陽に向かってやってきます。この天体が太陽に近づくと、彗星として私たちの空に現れることがあります。彗星が太陽に近づくと、その氷が溶けて尾を引くような形になります。これを「彗星の尾」と言います。
まとめ
編集オールトの雲は、太陽系のとても遠いところにある氷と岩石の天体が集まった場所です。私たちが見ることができる彗星の多くは、ここからやってきています。まだまだわからないことが多いオールトの雲ですが、これからの研究で少しずつその秘密が解き明かされるかもしれません。
関連項目
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