Wikijunior:太陽系/太陽系の端

太陽系には、たくさんの惑星（わくせい）や小さな天体（てんたい）がありますが、その外側には一体何があるのでしょうか？このページでは、太陽系のはしについて説明します。

太陽系の境界（きょうかい）

太陽系のはしとは、太陽の影響が届く一番外側の場所のことを指します。この場所はとても遠く、私たちの地球や他の惑星から見ても、ものすごい距離があります。

ヘリオスフィア

太陽は、周りの空間にたくさんの太陽風（たいようふう）というガスの流れを出しています。この太陽風は、太陽系のはしまで広がっていきます。この太陽風が届く一番外側のところをヘリオスフィア（太陽圏（たいようけん））と呼びます。ヘリオスフィアの外側では、太陽の影響がだんだん弱くなっていきます。

ヘリオポーズ

太陽風が弱まって、外側の宇宙の影響が強くなる場所をヘリオポーズと呼びます。ここは、太陽の力が及ばなくなる境界線（きょうかいせん）のような場所です。この先は、星間空間（せいかんくうかん）と呼ばれる、太陽以外の星々が支配する宇宙になります。

太陽系の外側にあるもの

太陽系の外側には、いくつかの重要な領域（りょういき）があります。たとえば、カイパーベルトやオールトの雲などがその一例です。

カイパーベルト

カイパーベルトは、冥王星（めいおうせい）の外側にある、氷や岩でできた小さな天体が集まった領域です。カイパーベルトには、冥王星のような準惑星（じゅんわくせい）もあります。

オールトの雲

オールトの雲は、太陽系を取り囲む巨大な球状（きゅうじょう）の雲です。ここには、氷でできた小さな天体がたくさんあり、その中のいくつかは時々太陽に近づいて彗星（すいせい）となります。

太陽系の探査

私たちが太陽系のはしについて知っていることの多くは、ボイジャーという宇宙探査機（たんさき）のおかげです。1970年代に打ち上げられたボイジャー1号とボイジャー2号は、太陽系の外側に向かって進み続け、ヘリオポーズを超えて、星間空間に到達しました。これにより、太陽系のはしについての情報が少しずつ明らかになってきました。

太陽系のはしの秘密

太陽系のはしにはまだまだわからないことがたくさんあります。宇宙は広大で、私たちが知っているのはほんの一部だけです。これからの探査で、太陽系の外側についてもっと詳しくわかる日が来るかもしれません。

まとめ

太陽系のはしは、太陽の力が及ばなくなる場所で、ヘリオスフィアやオールトの雲、カイパーベルトなどが存在します。ボイジャー探査機によって、私たちは太陽系のはしの様子を少しずつ知ることができましたが、まだまだ謎が多い世界です。