メインページ > ゲーム > 将棋 > 将棋/▲2六歩/△3四歩/▲2五歩

飛車先の歩を突く出だし。

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3手目▲2五歩まで

うきうき飛車などで活用される指手。但し、プロ同士では早くに形を決めさせるので損であることや、ゴキゲン中飛車など相手の作戦を外しているため、かっこ悪い手段であるとみられる。

『イメージと読みの将棋観2』(日本将棋連盟、2010年)そして『トップ棋士頭脳勝負―イメージと読みの将棋観3』(日本将棋連盟、2014年)にて再度取り上げられ、『将棋観3』によると、2013年(平成25年)の名人戦で、先手となった森内俊之の初手▲2六歩に羽生善治が2手目に△3四歩としたのに対して▲2五歩を指し、注目を浴びる。

森内は以前からある指し方であるが、実は先手の勝率がよくなかったという。実際、平成以降の棋戦で早くに▲2五歩と突いた対局は313局あり、平成22年時点までで先手の138勝175敗7千日手となっている。

また森内は、▲2五歩で後手に△3三角(あるいは△3二金)と早々と決めさせるようでは、プロで活躍するのは難しいであろうとしていた。これは2六歩止めのほうが後手の指し手の選択肢をいくつか与えていて、2五歩を決めないほうがむしろ後手の対応が限られるとしている。ただし△3三角に▲7六歩で後手に△2二銀などであっても、2六歩型でなく2五歩型でも、藤井矢倉や後手矢倉急戦などの出現以降は、矢倉も先手は早くに2五歩を突いて△3三銀を決めさせるので、損にならないとみている。

他方、羽生はすごい損というほどではないが、今すぐつく必要がない手であり、角換わりや矢倉の展開にする際に、(2六での1歩止め作戦を放棄している意味で)作戦の幅も狭めているとしている。作戦を決めすぎていて自分はやる気がないとしている。

佐藤康光の見解は、この手は先手の得がなく消極的で理論的には先手がすこし損をしているとしているが、w:飯島流引き角などを含みにする意味はあるという。ただし自分は指さないが、これは将棋観の問題としている。

谷川浩司はプロ棋士は序盤の損得に敏感なので、突くのは少数派としている。特に角換わりになると先手が得が消え、損であるとしている。

特に精神的に恥ずかしいという見解を述べるのは渡辺明で、あとで棋譜をみた人に笑われるとしている。渡辺は、確かにゴキゲン中飛車を封じているとか相手の作戦の幅を狭めているという意味はあるだろうが、相手の得意形を受けて立つという態度ではなく、下の棋士にも舐められる、こうした笑われるようなことをしてゴキゲン中飛車を封じようとは思わないと述べる。藤井猛も手としては逃げで、若干のうしろめたさがあるとしている。


△3三角

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4手目△3三角まで

先手に飛車先歩交換をさせない手。後手が振り飛車を嗜好すれば当然の一手であるが、以下▲7六歩には△4四歩もしくは△2二銀、△3二銀、△4二銀などや△3二金などがある。

他、▲7六歩に△2二飛として、3三角戦法に持っていく手もある。振り飛車としては1手で向かい飛車に構えられていることになる。以下▲3三角成△同桂▲6五角には△4五桂で、▲4八銀には△5五角。

先手は他に角道を開けない指し方、▲6八銀の嬉野流や、▲4八銀としてたとえば△3二銀▲5六歩から▲5七銀~4六銀のムラタシステムなどがある。

△3二銀▲5六歩に△4四歩の振り飛車模様には▲7八銀とし、△4三銀に▲7九角の飯島流引き角もある。


△3二銀

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4手目△3二銀まで

後手が都成流に持ち込む出だし。以下▲2四歩△同歩▲同飛で、△3一金とする。

この他、▲2四歩△同歩▲同飛で、△3三角もあり、これは銀冠に持ち込む指し方。

なお、上記いずれの指し方も▲3四飛ともし横歩を取れば、△4四角として△2六歩~△2二飛などの反撃を含みにしている。


△4四角

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4手目△4四角まで

後手が菜々河流向かい飛車に持ち込む出だし。

菜々河流向かい飛車自体が、もともと早くに▲2五歩と決めてくる相手に対する対策で編み出された。

脚注

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参考文献

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