料理本/ダイジョ
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ダイジョ(学名: Dioscorea alata)は、ヤマノイモ科ヤマノイモ属の多年生植物で、熱帯・亜熱帯地域で広く栽培されている食用芋です。鮮やかな紫色の品種が特徴的で、栄養価が高く、様々な料理や菓子の原料として使用されています。
ダイジョ | |
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分類と品種
編集ダイジョには主に以下のような品種があります。
品種
編集- 紫ダイジョ: 最も一般的な品種で、鮮やかな紫色の中身が特徴です。アントシアニンを豊富に含み、ベニヤマイモやベニイモとも呼ばれます。
- 白ダイジョ: 中身が白色の品種で、紫色の品種に比べて風味が穏やかです。
- ウベ: フィリピンで広く栽培される品種で、特に菓子やデザートに使用されます。
用途による分類
編集ダイジョの主な形態
編集ダイジョ加工品
編集保存方法
編集- 生ダイジョ:冷暗所で1-2週間、冷蔵庫で2-3週間
- 乾燥ダイジョ:冷暗所で長期保存可能
ダイジョの選び方
編集- 表面がなめらかで傷がないもの
- 適度な硬さがあるもの
- 大きさが均一なもの
栄養成分
編集ダイジョは、以下の栄養成分を含んでいます。
- 炭水化物 : ダイジョは主に炭水化物を含み、エネルギー源として重要です。100gあたり約27gの炭水化物が含まれています。
- 食物繊維 : 食物繊維が豊富で、消化を助け、腸の健康を維持します。
- ビタミンC : ビタミンCを含み、免疫機能の強化や抗酸化作用に寄与します。
- ビタミンB群 : ビタミンB群(特にビタミンB6)が含まれており、エネルギー代謝をサポートします。
- カリウム : カリウムが豊富で、血圧調整や筋肉機能の維持に役立ちます。
- マンガン : マンガンを含み、骨の健康や代謝機能をサポートします。
- アントシアニン : 紫色の品種に含まれる色素で、強力な抗酸化作用があります。
- 銅 : 銅を含み、赤血球の形成や神経系の機能をサポートします。
- ポリフェノール : ポリフェノールを含み、抗酸化作用や抗炎症作用があるとされています。
ダイジョは、その独特の風味と栄養価から、多くの料理や菓子に利用され、特に熱帯・亜熱帯地域の食文化において重要な役割を果たしています。