「学習方法/中学校国語」の版間の差分

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→‎推薦図書などは受験では不要: 昭和の時代、市販の参考書(中学生向け)が今ほど充実していなかったので、その時代は学校教材での推薦図書の紹介に、今よりも意味があったかもしれません。しかし中学生向けの参考書の充実した21世紀では、推薦図書を読む必要性は低下しています。
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実社会で働いている大人たちが、彼/彼女たちは中学時代には、すべての教科を中学校で習って予習復習したりして勉強したように、今の中学生も、すべての教科の授業をしっかりと聞いて、予習復習をして勉強する必要があります。
 
 
== 中学国語の教科書のなかに、大学レベルの知識がある ==
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べつに大作を仕上げる必要なんて無くて、マジメに書いて提出すれば済みます。
 
中学の成績は順位による相対評価なので、マジメに書いても評価が低いことはあります。だからといって、成績評価を上げるために、過大に作文に時間を掛けるべきではありません。数学や英語など、他にも学習しなければいけないことは多いのです。
 
== 読書感想文の宿題は、きっちり仕上げて提出すれば良い ==
公立高校の入試に作文が出ないのと同様に、読書感想文も、公立入試に出ません。私立入試でも、まず出ません。
ですが、中学の宿題で読書感想文が要求されたら、学校の成績の内申点を上げる目的のため、きちんと宿題を完成させて提出してください。
 
べつに大作を仕上げる必要なんて無くて、マジメに書いて提出すれば済みます。マジメに書いて教員からの評価が低いなら、あきらめましょう。国語だけでなく数学や英語など、他の教科を学習するための時間も必要です。国語の勉強にばっかり時間を掛けるわけには、いかないのです。
 
== 書き取り練習をしよう ==
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*ドリルやワークブックなど
理由は、前述したとおり。中学の国語では、書き取り練習が、とても重要である。
 
 
== 国語は読解問題ですら暗記科目である。 ==
国語の勉強法は、読解問題の勉強の場合ですら、正当な解釈を暗記し、テストでは、その解釈の仕方を思い出して問題を解きます。
だから、参考書を買うときは、解説がついている本を買います。
 
 
とくに近代文学の文章の解釈とか、古典文学の解釈とかは、国文学の研究者が長年かけて、正当な解釈を研究してきたのであるから、たかが学生がテスト時間内に予備知識なしで正当な解釈を発見するなんて、時間的に無理です。
 
かといって、いきなり、やみくもに暗記しようとしても覚えきれませんから、まずは参考書などに掲載された、近代文学や古典文学の作品本文を、少なくとも1回は読んでください。
その後、参考書などに書いてある解説を読んでください。
 
いきなり解説を読んでも、さすがに初学者の中学生には、内容が分かりませんし、覚えられません。さいわいな事に、中学の参考書などに掲載された作品本文は、文量が短めですので、作品本文を短時間で読めます。なので、掲載された作品本文も読みましょう。
 
== 中学校の国語の定期テストは暗記科目である。 ==
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なので、通学先の学校ごとに、それぞれの都道府県・市区町村などの影響によって、学校ごとに定期テスト対策の内容が変わります。それぞれの中学校にあわせた勉強法が必要なのです。
 
== 古文・漢文の勉強法について ==
<big><big>古文の自習の際、けっして古語辞典などで単語を一字一句、調べにいってはならない。それだと時間が足りなくなる。古文の自習方法は、まず、参考書などで口語訳つきの解説を読もう。</big></big>
 
中学用の参考書を何冊か読めば、中学の古文漢文で紹介するような作品は、だいたい、口語訳つきで、解説をしている。
 
いっぽう、高校の古文漢文の参考書を読んでも、中学で習う作品については、まず解説をしていない。
たとえば『平家物語』だと、中学では那須与一(なすのよいち)の章を習うだろう。中学参考書でも、たぶん何冊か読めば、那須与一の章の解説が書いてある。しかし高校での『平家物語』では、木曾の最期(きそのさいご)の章とかを習い、高校参考書を読んでも那須与一の章は、解説していない場合が多い。
 
漢文も古文と同様、中学の範囲の作品や章は解説してない場合が多い。
 
 
* 古典は暗記
古典の読解は、理解も必要ですが、いろいろと覚えないといけないこともあります。
 
また、和歌や俳句などは、解釈とかを暗記しないと、実際のテストでは時間内に解きようがありません。また入試で問われそうな問題と答えも、あらかじめ暗記の練習をしてないと、テストの時間内では解きようがありません。だから、参考書などに出てくる有名な和歌や俳句とかは、解釈とか問題の答えごと暗記してください。
 
== 読書では古典を優先 ==
国語の読解問題の成績は、むやみに本をたくさん読んでも向上しません。参考書やワークブックや問題集(中学授業レベルにあわせた標準レベルのものでよい)などで重要事項を反復練習してください。また、読解問題の反復練習では、なるべく古典文学の読解や近代文学の読解を優先してください。
現代作品は、数が膨大ですし、これからも現代の作品は増加していきます。だから、まずは、古典や近代文学など、作品の有限なものから、読解問題の練習をすると、学習効率が高いです。
 
国語の読解問題の成績は、むやみに本をたくさん読んでも向上しません。参考書やワークブックや問題集(中学授業レベルにあわせた標準レベルのものでよい)などで重要事項を反復練習してください。また、読解問題の反復練習では、なるべく古典文学の読解や近代文学の読解を優先してください。
 
高校入試の古文だけでなく、大学入試の古文でも、あらかじめストーリーを覚えておかないと解けないような、古文・漢文の問題が出ることもあります。どっちみち、現代語訳でストーリーを知っておく必要があります。
 
それと、文学以外の古典文献は、まず入試に出ません。たとえば歴史書などは国語の入試問題には出ません。
たとえば日本書紀(にほんしょき)も魏志倭人伝(ぎし わじんでん)も、まず国語の入試に出ません。三国志(さんごくし)も、孫子の兵法も、入試の漢文には、まず出ません。
 
日本古文の『平家物語』は入試に出やすいでしょうが、べつに源平合戦の歴史知識は問われません。
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また、こうすると、勉学のスケジュールが管理しやすいだろう。
 
== 入試に出ない文学作品について ==
ただし、参考書による読書の方法にも欠点があって、西洋の古典作品など、日本の市販の参考書では読書ができない。もっとも、たとえ、そういう西洋古典の本を読んでも、入試に読解問題が出ないのが実情である。つまり、たとえばシェークスピア作品『ロミオとジュリエット』『ヴェニスの商人』『夏の夜の夢』『ジュリアス・シーザー』『ハムレット』も、ドフトエフスキー作品『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』も、ゲーテ作品も(以下略)、入試に読解問題が出ないだろう。高校入試どころか大学入試ですら、まず入試に西洋文学の読解問題は出ない。
 
べつに、これらの入試外の古典作品や近代作品などを、すべて読む必要はない。そもそも、読む時間が足りない。他に勉強しなければならない教科もある。ただし、こういった作品の知識についての弱点が、学校の国語教育では存在していることは自覚するべきだろう。
 
高校入試・大学入試で、文学史の西洋古典が問われる可能性もあるが、参考書で学習できる程度の問題だろう。
 
また、たとえ日本国内の古典であっても、『里見八犬伝』は入試にあまり出ないだろうし、武田信玄についての『甲陽軍鑑』とかの兵法書とか、織田信長についての『信長公記』とかの歴史書とかの類は入試に出ない。兵法書については、入試の文学史ですら、まず入試に出ない。
 
漢文ですら、ほとんど『三国志』も『水滸伝』も『西遊記』も『封神演義』も入試に出ないわけだ。
 
フランツ・カフカ作品『変身』も入試に出ないだろう。『ガリバー旅行記』(スウィフト作)も入試に出ない。『赤毛のアン』(モンゴメリ作)も入試に出ないし、『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル作)も入試に出ないし、『誰がために鐘は鳴る』(ヘミングウェー作)も『風と共に去りぬ』(ミッチェル作)も、入試に読解問題は出ないだろう。
 
また、日本国内の近代文芸作品であっても、推理小説やSF小説とか冒険小説とかの娯楽小説などは、入試に出ないだろう。江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)の推理小説も、入試に出ないだろう。当然、外国作品のエドガー・アラン・ポー作品も、入試には出ないだろう。
 
孫子の兵法(そんしのへいほう、ひょうほう)とかも同様に、兵法書は入試に出ない。当然、西洋の近代の軍学者クラウゼヴィッツの『戦争論』(せんそうろん)は入試に出ない。
 
== 入試の現代文対策は、問題演習を優先するべき ==
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困ったことに、ネット上では文学系の人がデマを拡散しています。なるほど、こりゃあ、文学偏重の国語教育が問題視されるのも当然だし、『論理国語』の教育が必要視されるのも当然なわけですね。
 
== 方言の勉強は不要 ==
歴史的な経緯として、そもそも、明治維新の近代化のさい、方言では、欧米から輸入した先端の学問を語るには不便だったから、標準語が開発されていった経緯があります。
 
また、高校受験や大学受験などの対策としても、中学高校の勉強では、方言を調べる必要は、まず無いです。
 
小学校で、もしかしたら、各地の代表的な方言とか、すこし習ったかもしれませんが、しかし中学入学の以降では方言の復習は不要です。
 
中学の教科書には、方言がどのようなものか概要は書いてあります。しかし、各地の方言の暗記は不要です。
 
方言には、古語の影響や、地域の文化の影響があったりするので、国語学者には方言の勉強が必要かもしれません。しかし、中高生には、各地の方言の勉強は不要です。
 
 
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なので、もし大人になって、論理的な文章の書き方を練習する必要が生じたら、高校生むけ教材ではなく、小学生や中学生むけの国語参考書を手本にしましょう{{個人の意見}}。
 
== 推薦図書などは受験では不要 ==
国語科の検定教科書が学校配布の国語資料集など、国語科の書籍教材には「推薦図書」などが紹介されていることもありすが、特に推薦図書は読む必要はありません。読書感想文などで、どうしても読む必要がない限り、推薦図書は読む必要がありません。
 
国語力をつけたい場合、参考書などで、基本的な語彙(ごい)や漢字力などをつけるのが先です。
 
そもそも、推薦図書を読んでも、誰かが読み方を採点してくれるわけでもありません。推薦図書を「読むな」とは言いませんが、しかし、読んでも特に受験対策にはならないことは理解してください。
 
 
だいたい、夏目漱石だとか森鴎外などの作品のような、読むと教育効果の高い作品は、そもそも検定教科書に採用されています。だから「推薦図書」とは、その名に反して検定教科書に採用されない理由がある、教育的には二番手の作品だという事情を理解してください。
 
たとえばカフカ『変身』とかダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』とかみたいに、海外作品の物語なので検定教科書に掲載できない作品が、推薦図書に回ったりします。
 
「推薦図書」の実態は、「小中学校の図書室に置いても良い程度の品質だと、保証します」くらいの意味合いでしかありません。たとえば、三国志のマンガ(横山光輝(みつてる))が、ある検定教科書またはその国語資料集の推薦図書として紹介されていましたが、まさに横山三国志がよく小学校の図書室に置いてあるので典型例です。
 
ただし、文学史などで、推薦図書に選ばれた近代日本の小説などは、私立高校受験などでは問われる可能性があります。とはいえ、長編小説などは読むのが大変でしょうから、参考書にある文学史などの解説などを読めば、受験対策としては十分でしょう。
 
趣味で長編を読みたければ勝手に読めばいいですが、しかし受験対策にはならないことを理解してください。公立高校受験にすら、対策になりません。都道府県の入試は、特に長編小説を読むことは受験生には要求していません。
 
 
昭和の時代、市販の参考書(中学生向け)が今ほど充実していなかったので、その時代は学校教材での推薦図書の紹介に、今よりも意味があったかもしれません。しかし中学生向けの参考書の充実した21世紀では、推薦図書を読む必要性は低下しています。
 
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