「生理学」の版間の差分

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== 血液 ==
; 大学生用の血液凝固の図
[[File:Coagulation diagram japanese.svg|thumb|500px|]]
血液凝固因子は慣習的にローマ数字で書かれる。<br>
番号は、発見順につけられているので、作用の順番とは関係ない。<br>
 
6番目(VI)の凝固因子は、存在が認められておらず、現在は欠番である。]]
血液凝固における、凝固していく過程は図のように、内因性と外因性という2種類に分かれる。
 
Ca以外の凝固因子はタンパク質である(『標準生理学』)。
内因性も外因性も、共通して、血液中の第X因子がカルシウムの存在のもとに活性化された結果としてXa因子となる。
 
血液凝固における、凝固していく過程は図のように、内因性外因性という2種類に分かれる。
 
内因性も外因性も、共通して、血液中の第X因子がカルシウムの存在のもとに活性化された結果としてXa因子となる。そして、そのXa因子によって、プロトロンビンがトリンビンに変化する。
 
:※ 作図の都合で、X→Xa を内因性と外因性の2箇所に分けて重複して記述しているが、教科書によっては1箇所でまとめているものもある(『標準生理学』や『生理学テキスト』など)。 一方、『シンプル生理学』や『はじめの一歩のイラスト生理学』(羊土社)などは2箇所にX→Xaを分けて書いているので、本wikiのように2箇所に分けてX→Xaを書いても、間違いではない。
 
 
そして、そのXa因子によって、プロトロンビンがトリンビンに変化する。
古典的には、モラビッツの凝固機序というモデルが知られているが(『生理学テキストで紹介。『標準生理学』では紹介せず)、現代ではより正確なモデルに置き換わっているので、モラビッツに関しては名前を紹介するのにとどめる。
 
 
図中の「V」(プロトロンビンの左上にあるヤツ)は、ブイじゃなくて「5」番目の意味。
:(※ 市販の教科書の状況 :) キニノゲンとかカリクレインは、『生理学テキスト』には書いてあるけど、『標準生理学』には書いてないです。、
:線溶系は、『標準生理学』には凝固系の図とまとめて(図『血液凝固と線溶』)書いてあるけど、『生理学テキスト』では図無しです。
 
 
;ビタミンKと肝臓
:※ 『標準生理学』でも『生理学テキスト』でも、ともに紹介される重要事項です。
 
また、血液の止血の凝固には'''ビタミンK'''が必要である。
 
凝固因子のうち、II(2),VII(7),IX(9),X(10) がビタミンKを凝固に必要とする。
 
 
また、ほとんどの血液凝固因子は肝臓で合成される。
 
 
ビタミンKが酵素的に振舞うなどの働きにより、グルタミン酸残基がγ-カルボキシグルタミン酸に変換される。
 
 
したがって、ビタミンK欠乏や肝障害があると、出血傾向を見る。
 
抗凝固薬として使われる'''ワルファリン'''という薬剤は、ビタミンKの代謝を阻害する。
 
 
(備考: )
なお、納豆にビタミンKは多く含まれるという(『シンプル薬理学』)。
 
語呂合わせだが、ビタミンK要求性の凝固因子の7番と10番で「ナットウ」と覚える語呂合わせもある(『標準生理学』で2番,9番、7番、10番がビタミンK要求性なので『肉納豆』と覚える語呂合わせが紹介されている。)。
 
詳しくは薬理学の教科書で解説されると思うので、ワルファリンや納豆については、この単元では、あまり深入りしないとする。
 
 
;血友病
血友病患者は、第VIII因子(8番目)または第IX因子(9番目)が欠損している。
 
第8因子の欠損するタイプが血友病Aである。
 
第9因子の欠損するタイプが血友病Bである。
 
 
血友病Aも血友病Bも、ともに劣性遺伝である。
 
 
 
 
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