「薬理学/生理活性物質と消化器作用薬」の版間の差分

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止瀉薬
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タンニン酸アルブミン、次硝酸ビスマス、などの収斂薬がある。
 
=== 腸のその他 ===
 
;生菌製剤
乳酸菌やビフィズス菌などの製剤を投与すうることで、競合する病原菌の増殖を抑制する方法である。「乳酸菌製剤」、「ビフィズス菌製剤」のように言う場合もある。
 
実は、はたして本当に有効なのかエビデンスあ微妙であるが、経験的によく投与される<ref>『標準薬理学』、P546</ref>。
 
 
;抗菌薬
下痢などの原因が細菌性の場合、抗菌薬も有効である。
本来なら原因菌を早期に特定してから投与するのが理想的であるが、現実的には間に合わない場合があるので、とりあえずニューキノロンが抗菌薬として投与される場合が多い<ref>『パートナー薬理学』、P337</ref>。
 
 
;過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは、心理的な要因によって、腸の調子が悪くなり下痢または便秘を起こす症状であるが、通常は下痢になる場合が多い<ref>『はじめの一歩の薬理学』、P167</ref>。
 
治療薬として、'''ポリカルボフィルカルシム'''が下痢型、便秘型のいずれにも使われる。ポリカルボフィルカルシムはアクリルポリマーであり、水分を吸収して膨潤する<ref>『パートナー薬理学』、P338</ref><ref>『はじめの一歩の薬理学』、P167</ref>。
 
古くは「大腸炎」といわれていた病気だが、実際には炎症をともなってない事が分かったので、比較的近年に命名された<ref>『パートナー薬理学』、P337</ref>。
 
 
下痢型の場合、'''ラモセトロン'''も有効である。ラモセトロンはヒスタミンの5-HT遮断薬であり、もともとラモセトロンは制吐薬として承認されていたが<ref>『パートナー薬理学』、P338</ref>、下痢を抑える作用もある。
 
また、生理学的には、5-HT受容体は過敏性腸症候群に関わっている<ref>『標準薬理学』、P541</ref>と考えられている。
 
== 脚注 ==