「高等学校物理/物理II/電気と磁気」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
発展としてポインティングベクトルについて
→‎発展: 相対論の一次近似: 磁束の運動の節に、電磁波の文章が混ざってたので削除。
190 行
磁場Bの中を、電荷qの荷電粒子が速度vで運動すると、ローレンツ力はベクトル外積を用いて f=q・v×B の力が粒子に働くが、ここで観測者の座標系を変えたとして、同じ粒子を、粒子と同じ方向に速度vで動く座標形Kの中の観測者から見たらどうなるか? 座標系kでは、粒子の速度は v(K)=0 であり、磁束の速度を V<sub>b</sub> とすると、前の座標系の粒子とは反対方向に動くので、
:V<sub>b</sub> =-v である。
新しい座標系kから観測しても、粒子がf=q・v×B の大きさの力を受けて加速されることには変わらないが、座標系kでは、荷電粒子は静止していたのに、ローレンツ力を受けたと考えるのは不合理である。磁束は、V<sub>b</sub>=-vで運動していたので、磁束の運動によって f=q・(-V<sub>b</sub>)×B=-q・V<sub>b</sub>×B の力を受けたと考えるべきである。粒子を質量0の質点とみなせば、静止している荷電粒子に力を及ぼせるのは、電場だけだから、つまり速度V<sub>b</sub>で運動する磁束が、E=-V<sub>b</sub>×Bの誘導電場を誘起することになる。このとき、磁場と誘導された電場は垂直である。
電磁波では電場Eと磁場Bが光速Cで運動しているので |E|=|c×B| である。 B=μH であるが、電磁波は E×H の方向に進んでいることに注意しよう。
 
=== 運動する電場は磁界を作る ===