高等学校公共/法はなぜ必要なのか

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社会規範と法

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 私達の社会では、他の人を傷つけないよう行動しなければなりません。でも、行動の決まり事は、時代や場所によって変わります。例えば、電車の中でスマートフォンを使って話したり、化粧をしたりするのをどう思いますか?

 どの社会にも、人が何を大切にし、どのように行動すべきかという決まりや考え方があります。これが、社会規範です。その中には、法律のように、政府が施行する義務を負っている場合もあります。法律とは、明文化された規則で、それを破った人は罰せられます。その他、道徳やマナーなどは、周囲の人に厳しい目で見られるだけで、法的な意味合いはありません。

マナー
マナーの良い人は、電車やバスの中で大きな声で話したり、大きな声で食事をしたりしません。マナーは礼儀・作法なので、それを守れば多くの人が気持ちよく生活出来ます。

慣習と倫理・道徳

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法の支配

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 とは、誰もが公平・公正に扱われるようにする社会規範です。また、相互信頼に基づき、全員の最善の利益に目を配ります。これは、人々が社会で起こる様々な問題に対処するのに役立ちます。この役割を支えているのが、法の支配という考え方です。中世のイギリスでは、絶対王政のもと、王の命令が常に法律でした。一方、全ての国民に共通する法律(憲法)は、王の権力を縛り、制限する役割もあると考えていました。法の支配は、政府を含む全ての人を同じ規則のもとにおき、誰もが自由に、同じように扱われるようにしようとします。