高等学校日本史探究/古代国家の形成Ⅱ

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大化の改新

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蘇我氏がいなくなると、朝廷内で大きな人事異動がありました。この頃、中大兄皇子が主役になりました。ここで、中大兄皇子はあえて皇太子のままで政治をしていました。なお、『日本書紀』は、「中大兄皇子は皇太子になった。」と書いています。しかし、皇太子は飛鳥時代になく、それ以降の時代に入ってから、「中大兄皇子は皇太子になった。」と付け加えられたかもしれません。以前は、親から子供へ代々重要な役職を代々受け継がれていましたが、そのような制度も乙巳の変で終わりました。そこで、中大兄皇子は賢くて仕事も出来るような人でも重要な役職につけるように左大臣と右大臣を作りました。そして阿倍内麻呂を左大臣に就かせ、蘇我倉山田石川麻呂を右大臣に就かせました。次に、中大兄皇子は中臣鎌足を内臣に就かせ、高向玄理と旻を国博士に就かせました。さらに、皇極天皇は弟の孝徳天皇に自分から位を譲りました。以前の天皇は亡くなるまでずっと天皇でした。乙巳の変以降、この人が次の天皇に相応しいと思ったら、天皇の家族内で自由に決められるようになりました。

東北遠征と白村江の戦い

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資料出所

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