高等学校歴史総合/もっと知りたい 産業革命とブラスバンド

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歴史的変遷と管楽器の発展

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吹奏楽部

産業革命とフランス革命は、音楽にも大きな変化をもたらしました。これまで、富裕層のみで音楽を楽しんでいましたが、一般庶民でも音楽を聴けるようになりました。金属加工技術が発達すると、楽器も様々な音を出せるようになりました。楽器の中でも、管楽器が特に発展しました。金管楽器と木管楽器が様々な場面で使われるようになりました。吹奏楽とブラスバンドの違いもこの歴史から分かります。吹奏楽は木管楽器と金管楽器と打楽器を使いますが、ブラスバンドは金管楽器と打楽器だけで演奏します。音楽が一般庶民にも広がり、楽器製作技術も発達すると金管楽器も様々な音色を出せるようになりました。

工業化と金管楽器の発展

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フランスのギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団

元々、機械は木で作られていました。しかし、紡織機が段々速くなっていくにつれて、機械も金属で作られるようになりました。また、蒸気機関を作るために、金属加工の技術が大きく発達しました。そして、新しいホルンがドイツで作られました。新しいホルンは管の長さを自由に変えられるようになり、様々な音色を綺麗に出せるようになりました。

トランペットの演奏者はフランス革命で仕事を失いました。しかし、ギャルド・ナシオナルが出来ると、みんなそこに入るようになりました。やがて、屋外でも市民会館でも演奏するようになりました。それに、フランスの音楽学校で後輩の指導もするようになりました。それから、昔ながらの長いトランペットから短いコルネットを使うようになりました。指で押すボタンがコルネットに付いており、このボタンを押すととても素敵な曲を演奏出来るようになりました。

ブラスバンドは労働者の趣味として行うようになりました。なぜなら、金属を上手に加工出来るようになり、楽器の部品も共通化されるようになり、楽器が作りやすくなったからです。その結果、楽器の値段がかなり下がり、誰でも買えるようになりました。また、楽譜も数多く印刷されるようになり、手に入れやすくなりました。こうして、労働者も気軽に音楽を楽しむようになりました。