高等学校 理数探究基礎/探究計画を立てる

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 高等学校では、時間・設備・協力者・指導者の問題で探究活動に限界があります。このため、探究計画ではこれらの制限を踏まえて行わなければなりません。

探究計画の立て方

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仮説を証明・検証するための方法を考える

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 過去の探究を振り返り、探究方法を探りましょう。まず、似たような探究を探し、探究者の考え方・発送・方法を学習してから、新しい探究方法を考えましょう。

限られた資源、限られた時間で出来る方法を選ぶ

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 高等学校での探究には、時間・設備・予算・労働力・技術力などの制約があるため、この制限内で上手くいく計画を選びます。特に、時間と頻度を考えながら探究方法を選んでいきましょう。集団で調査をする時には、各メンバーに時間を割り当てるなど、グループの強みを生かしましょう。なお、集団の場合は、メンバー間でしっかりと情報も共有しておきましょう。

探究計画を立てる時の注意点

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 探究にかけられる期間・時間は、学校・個人によって違います。しかし、予想以上の探究時間がかかるため、注意しましょう。

 本実験の前に、実際に出来るかどうかを確かめるために、予備実験やリハーサルをしておきましょう。すぐに上手くいく実験はほとんどありません。

 また、1回だけの本試験で全てのデータを集められるとは限りません。したがって、再実験をするために、予備日を前もって決めておきましょう。

1年間の探究計画の例と注意点
1学期 ・テーマ設定に時間をかけ、的確なテーマを決定します。

探究の目的をはっきりさせましょう。

・文献調査はきちんと行いましょう。

・予備実験、実験装置の製作をします。

・実験・調査を行います。

・夏休み前に小まとめを行い、夏休み中の計画を立てます。

2学期 ・探究の中間発表を行います。

中間発表後の取りかかりは早く行いましょう。

・調査の最終段階に入ります。

3学期 早めに実験・調査データをまとめて考察に進みます。

・必要な場合は追加で実験調査を行います。

・発表、論文提出期限をもとにまとめ作業を進めます。

・スライド・ポスター制作、論文作成【発表会】

 発表準備やまとめを行う時間も考えなければなりません。探究には、中間発表・最終発表・発表会への出場・論文作成などが求められます。発表準備や論文作成は、少なくとも1か月はかかります。これらを踏まえて探究計画を立てましょう。

 しかし、調査計画が思うように進まず、必要な情報が揃う前に準備を始めなければならない場合もあります。この時、集めた情報を踏まえて、どこまで仮説の検証が進んだのか、今後どのように探究を進めていくのかをまとめ、発表しましょう。

Point

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  • 探究を行う時間・頻度・設備を考えて、探究計画を立てましょう。
  • 探究の方法は、仮説を証明・検証出来るかどうか予想して検討しましょう。
  • 探究計画では、論文の作成や発表の準備時間も考えておきましょう。