Wikijunior:太陽系/水星
水星(すいせい)は太陽系(たいようけい)で最も小(ちい)さい惑星(わくせい)であり、太陽(たいよう)に最も近(ちか)い位置(いち)にあります。水星(すいせい)の直径(ちょっけい)は約(やく)4,880キロメートルで、地球(ちきゅう)の約(やく)38%の大きさ(おおきさ)です。
水星の基本情報(きほんじょうほう)
編集- 直径(ちょっけい): 約(やく)4,880 km
- 距離(きょり): 太陽(たいよう)から約(やく)57,910,000 km
- 公転周期(こうてんしゅうき): 約(やく)88日(にち)(1年(いちねん))
- 自転周期(じてんしゅうき): 約(やく)59日(にち)(1日(いちにち))
水星の特徴(とくちょう)
編集水星(すいせい)の表面(ひょうめん)は岩(いわ)やクレーターで覆(おお)われていて、月(つき)に似(に)た景色(けしき)をしています。大気(たいき)が非常(ひじょう)に薄(うす)いため、昼(ひる)と夜(よる)の温度差(おんどさ)が大きいです。昼間(ひるま)は約(やく)430℃まで上(あ)がりますが、夜間(やかん)は-180℃まで下(さ)がることがあります。
探査活動(たんさかつどう)
編集最近(さいきん)の探査(たんさ)では、NASA(ナサ)の探査機(たんさき)「メッセンジャー」が水星(すいせい)の詳細(しょうさい)を調査(ちょうさ)しました。メッセンジャーは2004年(ねん)に打ち上げ(うちあげ)られ、2011年(ねん)に水星(すいせい)に到達(とうたつ)しました。この探査機(たんさき)は、以下(いか)のような重要(じゅうよう)な発見(はっけん)をしました。
- 水星(すいせい)の表面(ひょうめん)には広大(こうだい)な平原(へいげん)や多くのクレーターが存在(そんざい)することがわかりました。
- 水星(すいせい)の内部(ないぶ)には鉄(てつ)が多(おお)く含(ふく)まれており、地球(ちきゅう)よりも大(おお)きな鉄の核(かく)を持(も)っていることが明(あき)らかになりました。
- 水星(すいせい)の極(きょく)には水氷(すいひょう)が存在(そんざい)する可能性(かのうせい)があることが確認(かくにん)されました。
2020年(ねん)には、ESA(ヨーロッパ宇宙機関(うちゅうきかん))とJAXA(ジャクサ、日本(にほん)の宇宙航空研究開発機構(うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこう))が共同(きょうどう)で「BepiColombo(べぴコロンボ)」という新(あたら)しい探査(たんさ)ミッションを開始(かいし)しました。この探査機(たんさき)は、2025年(ねん)に水星(すいせい)に到達(とうたつ)する予定(よてい)で、さらに詳細(しょうさい)なデータを集(あつ)めることを目指(めざ)しています。
英語(えいご)の名前は)だれが名付けたの?
編集水星(すいせい)は、英語で「Mercury(マーキュリー)」と呼(よ)ばれています。ローマ神話(ろましんわ)に登場(とうじょう)するマーキュリーは、羽(はね)を持(も)ち、帽子(ぼうし)をかぶり、サンダルをはいた神の使者(ししゃ)で、世界中(せかいじゅう)を急(いそ)いで飛(と)び回(まわ)っていました。
水星(すいせい)は太陽系(たいようけい)の中(なか)で最も速(はや)く動(うご)く惑星(わくせい)なので、この名前(なまえ)がつけられました。水星(すいせい)は秒速(びょうそく)48キロメートルの速(はや)さで動(うご)いています。もちろん、昔(むかし)のローマ人(ろまじん)はその速さ(はやさ)を知ら(し)なかったけれど、空(そら)を速(はや)く動(うご)く様子(ようす)は見(み)えていました。
まとめ
編集水星(すいせい)は、太陽系(たいようけい)で最も小(ちい)さく、最も熱(あつ)い惑星(わくせい)です。水星(すいせい)には独特(どくとく)な環境(かんきょう)や面白(おもしろ)い特徴(とくちょう)がたくさんあります。たとえば、昼(ひる)と夜(よる)で温度(おんど)が大(おお)きく変(か)わり、表面(ひょうめん)には多くのクレーターがあります。
未来(みらい)の探査(たんさ)によって、水星(すいせい)についてさらに多(おお)くのことがわかることが期待(きたい)されています。これにより、私たちの宇宙(うちゅう)に対する理解(りかい)が深(ふか)まることでしょう。