料理本/ナガイモ

ナガイモ（学名: Dioscorea polystachya）は、ヤマノイモ科に属する多年生のつる性植物で、その根が食用として広く利用されています。ナガイモは、生のままでも、調理しても使用でき、特に粘り気のある食感が特徴です。

ナガイモ
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とろろ 料理本/ナガイモ

分類と品種

ナガイモにはいくつかの品種がありますが、一般的には以下のように分類されます。

品種

• 大和芋: ナガイモの一種で、非常に粘りが強いのが特徴です。お好み焼きやとろろ汁に使用されることが多いです。
• いちょう芋: 円形で、表面が凹凸している品種です。粘りが強く、切り口が銀杏の形に似ていることからこの名前がつけられました。
• つくね芋: 丸い形状で、非常に粘りが強く、濃厚な風味が特徴です。とろろや練りものに使用されます。

用途による分類

• 生食用ナガイモ: 生のまま擦りおろして「とろろ」として食べることが多いです。また、サラダや和え物にも使用されます。
• 調理用ナガイモ: 煮物や揚げ物、焼き物など、加熱調理されることが多いです。シャキシャキした食感を活かした炒め物も人気です。

ナガイモの主な形態

1. 生ナガイモ
2. とろろ
3. 炒めナガイモ
4. 煮ナガイモ

ナガイモ加工品

ナガイモは通常、生または調理してそのまま使用されますが、乾燥して粉末状にしたり、漬物としても利用されます。

保存方法

• 乾燥した涼しい場所で保存し、新聞紙などで包んでおくことで長期間保存が可能です。
• カットしたナガイモは、ラップで包んで冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに使用することが推奨されます。

ナガイモの選び方

1. 表面に傷や変色がないもの
2. 重量感があり、硬く締まっているもの
3. 切り口が白く、変色していないもの

栄養成分

ナガイモは、以下の栄養成分を含んでいます。

• 食物繊維 : 消化を助け、腸内環境の改善に役立ちます。
• ビタミンB群 : ビタミンB1やB6が含まれており、エネルギー代謝をサポートし、疲労回復に役立ちます。
• ビタミンC : 免疫力の強化や皮膚の健康を維持するのに寄与します。
• カリウム : 血圧の調整や心臓の健康に重要な役割を果たします。
• 粘液質 : ナガイモに特有の粘り成分で、胃腸の健康を保ち、消化を促進します。

ナガイモは、粘り気のある独特な食感と豊富な栄養成分から、和食をはじめとする多くの料理に活用されています。