料理本/パエリャ

パエリャ
カテゴリ	スペイン料理
提供人数	4〜6人
調理時間	60分
難易度

概要

パエリャは、スペインのバレンシア地方に起源を持つ伝統的な料理で、サフランの香りが特徴の炊き込みご飯です。様々な具材を使い、広めの浅い鍋で調理することで、米と具材が一体となり、豊かな風味が引き出されます。家庭でも簡単に作れるレシピですが、調理のコツを押さえることで、より本格的な味わいが楽しめます。

材料

• 米 : 2カップ（パエリャ専用の短粒米または中粒米がおすすめ）
• 鶏もも肉 : 300g（一口大にカット）
• エビ : 200g（殻をむき、背わたを取る）
• ムール貝 : 200g（ひもを取り、軽く洗う）
• イカ : 200g（輪切りまたはスライス）
• パプリカ : 1個（赤または黄色、細切り）
• トマト : 2個（皮をむき、みじん切り）
• グリーンピース : 100g（冷凍でも可）
• 玉ねぎ : 1個（みじん切り）
• にんにく : 3片（みじん切り）
• サフラン : 少々（またはターメリックでも代用可）
• チキンブイヨン : 4カップ（スープストックでも可）
• オリーブオイル : 大さじ4
• 白ワイン : 1/2カップ
• 塩 : 適量
• 黒胡椒 : 適量
• レモン : 1個（くし切り、サーブ用）

調理器具

• パエリェラ （または広めの浅い鍋、フライパンでも可）
• 包丁
• まな板
• 木べら
• おたま
• 計量カップ・スプーン
• 鍋敷き （食卓に置く場合）

作り方

材料の準備

鶏もも肉に塩と黒胡椒で下味をつけ、エビとムール貝も軽く塩で下味をつける。トマトは皮をむき、みじん切りにする。サフランは少量のぬるま湯で浸しておく。

鶏肉の調理

パエリェラにオリーブオイルを熱し、中火で鶏肉を両面がこんがりするまで焼き、取り出しておく。

野菜の調理

同じ鍋に玉ねぎとにんにくを加え、しんなりするまで炒める。続けて、パプリカとトマトを加え、さらに炒める。

米の炒め

米を加え、全体がオイルと混ざるまで軽く炒める。米が透明感を帯びてきたら、白ワインを加え、アルコール分を飛ばす。

スープの追加

チキンブイヨンを加え、サフラン（またはターメリック）を入れ、全体をよく混ぜ合わせる。米が均等に液体に浸かるようにする。

具材の追加

鶏肉、エビ、ムール貝、イカを鍋に戻し、軽く混ぜる。グリーンピースも加える。

煮込み

中火で約20〜25分煮込み、米が液体を吸収して柔らかくなるまで調理する。途中でスプーンでかき混ぜないようにし、焦げ目を付けることで香ばしさを加える。

仕上げ

具材が均等に火が通り、米が炊き上がったら火を止め、鍋に蓋をして5〜10分蒸らす。

盛り付け

くし切りにしたレモンを添え、パエリェラごとテーブルに出す。食べる際はスプーンで取り分ける。

ポイント

米の種類

パエリャ専用の短粒米や中粒米を使用すると、米が均等に炊き上がり、パエリャ特有の食感を楽しめます。

混ぜない

煮込み中は米をかき混ぜないことで、パエリャの底にできる香ばしい「ソカラ」という層が形成されます。

スープの量

スープの量が多すぎると米がべちゃっとし、少なすぎると米が硬くなります。適切な量を保つことが大切です。

焦げ目

米の底に軽く焦げ目をつけると、パエリャに特有の香ばしさが加わります。

まとめ

パエリャは、スペインの伝統的な炊き込みご飯で、様々な具材と豊かな風味が特徴です。しっかりとした下準備と、正確な調理法が美味しさの鍵となります。家庭でも手軽に作れるこの料理は、特別な食事や集まりにぴったりです。自分好みの具材やスパイスでアレンジを加え、自分だけのパエリャを楽しんでください。