羅馬史略
羅馬史畧
羅馬史略(羅馬史畧、ろーましりゃく)は、明治初期の1874年~1875年(明治7~8年)に日本の文部省が発行した古代ローマ史の教科書。全10巻で、英米の複数の著述家などが著した英語の著作をもとに、英学などを修めて当時の文部省職員であった 大槻文彦 (1847-1928、国語学者として著名)が翻案したものである。
『羅馬史略』という書名は「ローマ史の概略」あるいは「概説ローマ史」というような意味である。内容の範囲は、伝承上の初代王であるロームルスによる建国(紀元前8世紀)から、東ローマ帝国の滅亡(1453年)までの約2200年間に及ぶ。古代ローマ史だけで10巻もの教科書が発行された背景には、当時の明治政府が国民への西洋事情の啓蒙を急いでいたという時流があったのであろう。
明治初期の著作全般にいえることであるが、近代日本語の口語文が確立する前の文語文で書かれ、漢字・仮名ともに現代では用いられない特殊な字体も見られるため、大戦後の現代日本人には甚だ読みづらい代物である。
ここでは、ローマ史のハイライトというべき題材を選び、読みづらい日本語文語文を判読しつつ、明治維新期の日本政府が教育しようとしていたローマ史を読み解く。
『羅馬史略』という書名は「ローマ史の概略」あるいは「概説ローマ史」というような意味である。内容の範囲は、伝承上の初代王であるロームルスによる建国(紀元前8世紀)から、東ローマ帝国の滅亡(1453年)までの約2200年間に及ぶ。古代ローマ史だけで10巻もの教科書が発行された背景には、当時の明治政府が国民への西洋事情の啓蒙を急いでいたという時流があったのであろう。
明治初期の著作全般にいえることであるが、近代日本語の口語文が確立する前の文語文で書かれ、漢字・仮名ともに現代では用いられない特殊な字体も見られるため、大戦後の現代日本人には甚だ読みづらい代物である。
ここでは、ローマ史のハイライトというべき題材を選び、読みづらい日本語文語文を判読しつつ、明治維新期の日本政府が教育しようとしていたローマ史を読み解く。
各巻の内容
編集羅馬史略の読解
編集- 巻之五
- /塞撒ガ髙盧ヲ征伐スル事(カエサルがガリアを征伐する事) (2023-03-19) (2022年8月18日より)
- /塞撒不列顛ヲ進略スル事(カエサルがブリタンニアを侵略する事) (2024-01-12) (2023年3月26日より)
付録
編集- /漢語表記について (2022-08-22) (2022年8月22日より)