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このページ (高校生活ガイド) では、高校生活ガイドについて説明します。なお、独自研究や中立性を欠いた文章を含んでいる場合があります。独自研究の中には多くの場で共有されている意見もあれば、少数の意見もありますのでご注意ください。


編集者の主観的な表現が含まれている可能性があります。このページをある程度の参考として、高校入学に向けて心構えを持つことは大切です。 しかし通常、入学時には新入生を対象とした説明が行われるため、そちらをより参考にすべきです。 また日本の高校についての詳しい情報はwikipedia[1]を参照してください。


高校は義務教育ではない 編集

説明 編集

高校は、義務教育ではありません。したがって、さまざまな事情により高校を退学することはありえます。そのあとに他の高校に入りなおす義務もありません。非行などに対する懲戒処分として、校長から謹慎や退学を命じられることもありえます。

日本では中学校までは年齢主義をとるため、1年間在籍しているだけで次の学年に進級できます。しかし高校では、規定の時間数以上の授業に出席をし、考査等で一定の成績を収めることが進級の必要条件です。つまり、出席や成績の状況次第で留年をすることがあります。

学校にもよりますが、中堅レベル以上の普通科高校の場合、高校の定期考査では、中学と比べて試験問題が難しくなるのが一般的です。教科書の内容が中学と比べすることが高度になり、また大学受験に対応するため、定期考査に難しい問題が出される場合があります。

このため、定期考査の試験対策をしないと、いわゆる赤点を取る可能性が高いです。赤点とは、定期考査等の結果が基準点を下回ることです。詳しい規定は学校によりますが、基準は「固定された点数(30点など)未満」や「平均点の半分未満」などです。赤点をとってしまった場合にはいくつかの処置がとられます。

  1. 補習参加の上、追試で一定点をとれば合格とする。
  2. 補習はないが、追試で一定点をとれば合格とする。
  3. 補習参加の上、課題を提出すれば合格とする。追試はない。
  4. 補習に参加すれば合格とする。追試はない。

これらの救済措置の結果、合格となれば進級できますが、不合格のままの科目を残している場合は進級ができず、留年となります。このあたりの規定は学校ごとに大きく異なりますので、詳しくは学校の先生の指示に従ってください。

転校 編集

また、高校では他校への編入はかなりハードルが高いです。遠隔地への転居などの場合でも現地の学校に自動的に入学することはできず、編入試験が課されます。 学校になじめず転学を希望したいという場合でも、通信制高校や夜間高校などへ転学せざるを得ないという場合もありえます。

科目の選択 編集

高校では、履修する科目を選択する場面が多くあります。まず、学校ごとに開講される科目が異なりますので、学校を選んだ時点で履修科目の幅は狭まっています。その上で、高校に入学して以降も、様々な場面で科目を選択する場面があります。

  • 主な選択科目(現行課程)
    • 地歴科:世界史A・B、日本史A・B、地理A・B(世界史A・Bはどちらかを必ず履修しなければなりません)
    • 公民科:現代社会、倫理、政治経済
    • 理科:化学基礎・物理基礎・生物基礎・地学基礎、物理・生物・化学・地学
    • 芸術科目:音楽、美術、書道、工芸

なお中学にある技術・家庭科の「技術」分野は、高校では取り扱われず家庭分野のみの家庭科となっています。普通科高校では、職業教育はありません。

高校の検定教科書の購入は、全科目とも学校教科書の販売を扱っている取次店(とりつぎてん)で買えます。自分が何歳になっても取次店で高校教科書を買えますので、高校生は検定教科書を入手したいだけなら、その選択科目を履修する必要はありません。

(※ 検定教科書の購入方法については『小学校・中学校・高等学校の学習/検定教科書の購入方法』に解説がある。)


芸術科目 編集

普通科高校での芸術科目は、音楽・美術・書道・工芸の中からどれか一つを選ぶ選択制になっています。1年生でどれか1つを選択必修、他学年では開講しない、という学校が多いかと思います。芸術科目は、自分の好きな芸術表現の科目を選ぶのが安全でしょう。もし音楽を履修した場合、授業ではまったく美術や書道が取り扱われません。これはどの芸術科目を選んだ場合にも同様です。好きでもないことを、1年間も毎週2時間ほど練習することは苦行ですので、芸術科目の選択は、自分の好きな芸術表現の科目を選ぶべきです。

なお、現在の中学3年までの芸術科目が、90年代までは高校1年や2年で習っていた内容です。現在の高校1年の芸術科目では、「脱・ゆとり教育」などの影響もあり、90年代の高校芸術科目よりも細かく、専門性のやや高まった事を習ってますので、そういう点からも、興味の無い芸術科目は、履修しないのが無難です。

さて、もし美大・音大または芸術系専門学校などの芸術系の進路を希望する場合は、その分野の科目を履修しておくのが無難ですが、全生徒を対象とする芸術科目だけではどのみち練習量が大幅に不足ですので、外部の芸術系進路用の予備校などで習う必要があります。

なお、音大・美大・教育大を除く一般の大学では、芸術の授業が無い場合が大半です。このため、人によっては高校が最後の学校での芸術教育になる場合も多くあります。


文系・理系 編集

文理選択とは 編集

普通科高校では、多くの場合2年生次(一部は3年生次)[1]に、文系か理系のどちらかの類型を選択することが一般的です。これは、普通科高校生の多くが目指す大学進学にあたって、入試に対応するためにはポイントを絞る必要があるためです。この選択は一度選択してしまうと卒業まで変更することは、現実にはできない(後述)ため、慎重に選択する必要があります。文理選択までに、進学したい進路先をよく考えておかねばなりません。

少数例ですが学校によってはコースが分かれずに、文系志望の生徒にも数学IIIなどの理系科目を教える文理両立の高校の場合もあります。たとえ文理両立の高校でも、3年生では選択科目が増えてきます。高校普通科の全科目を履修するのは、たとえ文理両立の高校でも、授業時間の制限のため、不可能です。

また、「国際科」・「理数科」などの普通科以外の進学系の学科では、そもそも入学当初から文理選択がなくて、その学科の類型のカリキュラムとなることが普通です。たとえば理数科では、そもそも全生徒が理系のカリキュラムになり、文系特化のカリキュラムは選べません。

私大の推薦入試に関わる

推薦入試で大学に入学するなら文理選択は関係ないかというと、そんなことはありません。私立大学の推薦受験では、受験生に特定の科目の履修を条件づける場合があります。たとえば、私立の理系学部を推薦受験する場合は、条件として数学III、および進学先学科に応じた「物理」・「生物」・「化学」などの科目の履修を条件づける場合もあります。なぜ科目制限するかというと、科目制限しないと文系科目だけで好成績を取って、理系科目が出来ないのに推薦入学してしまう受験生が出現してしまうからです。

どうやって選択するか 編集

文理選択をするにあたっては、進路先としてどのような大学・学部を考えるかを最優先しましょう。間違っても、科目の得意不得意で選んではいけません。後でつまらない思いをします。なお、勘違いされやすいことですが、英語は文系・理系ともに大学入試で要求されることが一般的なので、「英語が苦手だから理系」という選択はやめましょう。

また、「数学が苦手だから文系」という選択肢をとる生徒が少なからずいますが、こちらも先のことを考えると安易であるといえます。というのも、いわゆる文系に属する学部学科でも数学を使うことがあり、「文系なら数学を使わなくても済む」とは限らないからです。具体的には経済学部・経営学部・社会学部では入試の段階で数学が必要な場合もあります(有名どころでは慶應義塾大学経済学部や商学部、早稲田大学政治経済学部)し、入試で使わなくとも大学の授業では必修とされることは珍しくありません。

なお、芸術系大学・短大・専門学校の志望や、体育大志望などは、文系を選ぶのが無難です。内容が文系かというとそうではないのですが、少なくとも高度な理系科目の学力は要求されないためです。また、大学でスポーツ推薦などを受け入れている学部も、社会学部や文学部・経済学部など、いわゆる文系とされる学部です。経済学部は、日本では文系の学部として扱われます。企業からの視点も、経済学部卒を文系の人間として扱います。また芸術系卒や体育大卒も、企業からの視点では、彼らを文系の人間として扱います。


2020年代の現在、高大連携や探求学習があり、進学校の文系コースなどでは志望学科に近い分野の卒業論文のようなレポートなどを仕上げる学校もあったり、近隣の提携先の私立文系大学の授業を受けられたりなどの機会があるので、私大文系の推薦入試などで論文を自己アピール材料にできる場合もあります。このため、文系志望なら文系コースを選択するのが無難でしょう。

もし高校卒業後に浪人した場合、どんなに高大連携や卒業論文などの機会を得ようとしても、制度的に浪人生は不可能です(高校生以外はその機会がありません)。なので、高校在学中は志望分野にしたがったコースをそのまま選ぶのが安全です。

昔話ですが、平成初期のまだ探求学習の無かった時代ならば、文系志望でもあえて理系コースを選ぶという手法もありましたが、しかし令和の今ではその手法は上述の理由で時代遅れでしょう(高大連携などの利点を損失するので)。例外として、よほどの底辺高校で、文系コースが事実上の高卒就職コースとしてしか機能してない高校とかでない限り、平均以上の学力の高校ならば文系志望者は文系コースを選ぶのが無難でしょう。

現在、多くの大学の文系学科で、高校3年レベルの数学科目を履修でき、しかも大学の単位を取得できます(場合によっては高校2年レベルの数学で大学の単位取得できます)。底辺大学でなくても、です。このため、高校3年生の時点でわざわざ高大連携の機会を損失してまで、数学III・Cなどを履修するメリットは少ないのです。

「文転」「理転」について 編集

理系から文系にクラスを変える文転、文系から理系にクラスを変える理転も可能ですが、現実的にはどちらも厳しい道を歩むことになります。

一番の違いは数学の扱いでしょう。理系の場合、3年になってからも新しいことを3年の2学期終わり頃までは授業で習いますが、文系の3年生の授業では夏ごろには新たな単元は扱われなくなり、その後は入試対策や過去問演習などの復習が増えてくる、という特性があります。また、文系では理系の生徒が学ぶ科目である数学IIIは履修しない、理科の「基礎」でない科目は履修しないなどが一般的です。したがって、3年になってから理転しようとしてもスタートラインから極めて大きな差ができてしまいます。よって、文系から理系に「理転」すると、全く習ってないことが続出するので、大学受験対策が間に合わず、ほぼ浪人が確定です。

文転は前述の理転に比べれば多少はマシですが、古文漢文や地歴・公民での学習量などの積み重ねの差は小さくはなく、一般の生徒よりも努力しなければ文系のまま2年3年と進んだ場合に比べて進路が狭まることは否めません。また、学校によっては文理で地歴・公民の進度・内容が違い、2年次に習っていなかったものを文転してから改めて学ぶ必要が出てくる場合があります。当然、その分学習量が増えるため、「文転は理転に比べて楽」という噂を鵜呑みにしてはいけません。

高校の部活の問題点 編集

探求学習に部活制度が対応していない 編集

AO入試対策などとして部活の問題点を考えた場合(情操教育とかそういう議論はキリがないので考えないでおきます)、部活の制度の致命的な問題として、部活の制度自体は、昨今の「探求学習」に対応していません。

探求学習のためには、自分の興味ある分野を積極的に調べる必要があります。高校のなかには、夏休み[2]や放課後[3][4]などの課外活動でも探求しています。

「私大のAO入試(今は「総合型選抜」と言う)の対策のために部活動をしているのに、その部活動のせいで、探求学習が大してできず、不利になってしまった」なんて事にならないよう、調節をしてください。

例外として公式大会で全国大会の出場などをねらえる強豪校などでないかぎり、探求学習の時間の確保を忘れてはいけません。決して「放課後を全部、部活で使ってしまい、図書館で調べ学習のための本を借りる時間が無い」なんて事にならないようにしてください。

また、これを読んでいる学校教育関係者は、もし自校の部活の時間が長大な場合、考え直してください。

「歴史部」とか「科学部」みたいな部活そのもので探求を行う部活ならば別ですが、そうでない野球部とか吹奏楽部とか言った探究を行わない部活については、昭和のような長時間の部活のままでは問題です。


探究をする場合、決して単に読書をするだけではなく、さらにそれをレポートにまとめて体系的かつ分かりやすく説明できなければいけません。このため、時間が掛かります。

また、探究の大会イベントがあります。生徒は可能なら、地域などの教育団体や受験産業や私大の主催する「探究コンテスト」などに応募するのも良いでしょう。また、教師側は、生徒にそういう大会の存在を教えなければいけません。

生徒の側も、自分で少しはどのような大会があるかを調べる必要があります。昨今の高校の先生は忙しいので、生徒側が自分で積極的に調べる必要があります。


部活の制度は、まだロクにインターネットも何も無かった、ネットで調べられなかった時代の遺物なので、現代のAO入試などの受験制度に対応しておらず、決して放課後をフルに部活に投入してはいけません。


なお、私大でも、総合型選抜の枠は意外と少ない大学も多くあります(多くが指定校推薦や付属などから受験生を取る)。たとえば同志社大学と近畿大学は、総合型の枠がかなり少ないです[5]。なので、あまり総合型選抜対策(つまり探究)だけに時間を投入するのも問題です。基本は学校の勉強と一般入試対策です。

大学の部活動の問題点 編集

※ 高校生活というより大学生活かもしれませんが、しかし高校3年のさいの志望校決めに大きく関わってきますので、とりあえず、ついでにこのページで紹介します。(大学進学後に問題点に気づいても、遅いので。)

音楽室など教室の問題 編集

一般的な日本の大学では、部活について、体育以外の音楽・美術・家庭科などの分野の設備が不足しています。どちらかというと、日本の大半の大学では、比較的に体育科目だけ、音楽などよりも設備が充実しています(体育館の充実など)。

もし読者が、音楽・美術の分野を、高校の授業以上に学習・練習することを志望する場合、決して「大学に合格してから 吹奏楽部/美術部 に入ろう」なんて考えずに、高校のうちから希望の分野に近い部活に入ることを強く推奨します。


具体的に言うと、文学部・経済学部・法学部や理系の学部などの多くの大学で、高校のような体育館(あるいは高校以上の体育館)は存在するにもかかわらず、一方で高校のような音楽室も美術室も存在しない場合が大半でしょう。

このため、もし読者が将来的な大学進学を予定している場合、たとえば「大学に入ってから美術を勉強しよう」などと思っても、高校のような美術部の訓練を大学ではあまり受けられない場合もあります。

そもそも、多くの大学で、美術教師も音楽教師もいない場合もあります。なぜなら、美大・音大ではない一般の大学には、そもそも美術科目や音楽科目の授業が無いからです。

かつて大学の必修科目で体育科目がありましたが(平成の規制緩和で現代では体育は必修ではなくなっている)、しかし音楽・美術・家庭科などは元から一般の大学では必修ではなく、そのため一般の大学では科目の存在自体をしてないのが普通なのが美術・音楽・家庭科などの実情です。


あるいは音楽の場合なら、仮に大学に音楽室が存在したとしても、例えば大学の音楽室なら一般の教室をすこし防音化したものにすぎず(たとえばガラス窓が単に2重窓になったのと、教室入り口のドアが分厚くなっただけで、他は一般教室と同じだったりする)、あまり音楽室(のようなもの)が本格的でなかったりします。このため、大学の音楽系の部屋では使用できる楽器が限られる場合もあります。


ただし、多くの大学で運動部が存在するので運動部の応援のために吹奏楽部が存在するのが普通なので、まだ吹奏楽部はなんとかなります。軽音楽サークルはどうだか知りませんが、多くの大学で軽音楽サークルが存在していますので、なんとかなるかもしれません。

問題は、美術です。美術室に限っては大学では存在すらしない場合もあり、一般の教室や部室などを流用したりする場合もあります。このため、油絵など有機系の塗料を使うものは大学では描けない場合もあります。水彩の絵の具を大学で使うのも、なかなかキツい場合があります(家で絵の具を使うことになるかもしれません)。

たとえば私大とその付属高校によっては、私大本体よりも付属高校のほうが音楽・美術に関する設備が上回っている場合すら、ありえます。

このため、「大学に入ってから〇〇(音楽・美術など)の部活を始めよう」とか思ってると、高校以下の設備、顧問からの高校以下の教育で始めることになってしまいます。なので、音楽・美術の部活に入ってみたいと思っている場合、高校から始めるのが安全です。

そもそも大学の場合、吹奏楽部やイラスト系部活・同好会の顧問の教員が、その科目の専攻でない場合もあるかもしれません。


なお、大学の体育の設備について、歴史的な経緯で比較的に充実しているのにかかわらず、21世紀では大学の授業が難しくなったりと忙しくなり、せっかくの体育設備がそれほど使えない場合もあります。

高校の場合、1年ごとに体育が週2~4時間だったりするのに、一方で大学では4年間で体育が週に2時間だったりします。大学は科目の選択の自由度が高いので、週2時間以上の時間数の体育科目を授業で受けられる場合もありますが、しかし専攻科目の授業の増大により、時間的に必修以上に体育などの科目に充てるのは難しくなっているのが21世紀の現状です。


理科室の少ない大学も・・・

なお理科室も、高校は 生物室 ・ 化学室 ・ 物理室&地学室 とかで3室以上があったのに、一方で大学だと、大学によっては「第一理科室」「第二理科室」みたいに理科室の数が2室に減っている場合もあります。 もしかしたら小・中学校みたいに大学でも理科室が1室かもしれません(大学にも寄る)。大学の進学前に、事前に覚悟しておくこと。

まあ、中学技術家庭科であった木工室・金工室などは高校には無いし、(教育学部や工学部以外の)多くの大学にも当然ながら無いです。まあ、木工や金工はイザとなれば、近所のホームセンターで工具を買ってきて自分で工作すれば済みます。設備が必要な場合でも、市町村の職業訓練所みたいな公共施設もありますので、その分野に就職する気になった場合は職業訓練所も参考に。

サークル部室が少ない大学も・・・ 編集

大学では、土地不足や、学生運動の対策などで、部活や同好会などに各部の専用の部室が無い場合もあります。大学の場合、「学生会館」などの名前のサークル棟で他の部活とまとめて、時間や月日を決めて期間限定で借りるシステムになっている場合もあります[6]

弱小の部活でも専用の部室があるのは、高校卒業までです。なので高校時代に部活を楽しみましょう。

理科系の大学や国公立の大学など、サークル棟は狭かったり、校舎から遠かったりします[7]

医学部と法学部では部活動は困難 編集

医歯薬系など医療系の大学なんて学業も忙しいので、国公立の医療系学部の場合、もはや文化祭の出し物の練習などしている暇はありません。たとえば、医学部のある総合大学の文化部の出し物を見ても、メンバーの学科には医学部の部員は基本、いません。理系メンバーがいるとしても、せいぜい工学部や理学部などです。工学部といっても、国際情報なんとか学科だの社会情報なんとか学科だの、そういった学際分野の人かもしれません。

運動部などだと、テレビ番組でも大学駅伝や大学野球を見ても公式大会に出場するのは文系の学部学科の人ばかりなので、運動部については理系の学科では学業と部活動との両立が難しいと知っている読者も多いと思います。実は文化部でも同様、理系の学科では学業と文化部との両立は困難です。


見落としがちですが法学部も同様、国家試験などを目指す場合には学業と部活動との両立は困難です。官僚や、裁判官や検察や弁護士などの法曹、などへの就職を考える場合、法学部は、部活動をあきらめる必要があります。

官庁に限らず市役所や都道府県庁など、多くの役所への就職活動は、年齢制限があります。このため、専門以外のことを練習する時間は、(採用試験にある教養試験の対策を除けば)あまり、ないのです。

公務員で、年齢制限がほぼ無いのは(ただし定年に近いと、さすがに業界未経験者は不採用)、たとえば公立小中学校・公立高校の教員などです。しかしそれは、教職課程や教育学部の話であるので、法学部の就職先とは異なります。

法曹とは、弁護士・裁判官・検察の3つです(「法曹三者」ともいう)。これら法曹三者では、司法試験への合格が必要です。さらに、司法試験の受験資格は「ロースクールの修了から5年以内に5回まで」という時間的な制限があります。

このため、司法試験が必要な職業では、大学院に入ってしまうと部活動は無理です。実質的には、学部の段階でもう、司法試験志望者には部活動は無理です。


さて、官僚や裁判官や検察などの法曹には、高い専門性が求められます。しかし、教養については、高さと広さは求められないのです。あくまで、学歴フィルターに引っかからない程度の学力と、それらの放送の採用試験の「教養問題」で高得点を取れる程度の教養があれば十分なのです。

それ以上の教養や分野外の知識については、法曹の仕事では専門家に依頼します。

たとえば裁判で、自動車事故を扱う場合でも、裁判官は自動車工学や道路工学なんて知らないので、工業大学や自動車メーカーなどの専門家にアドバイスをもらいます。このように、裁判官には、専門家にアドバイスをもらう制度があります。(鑑識(かんしき)や鑑定(かんてい)などの制度です。)

官庁でも、たとえばスポーツ庁が文科省の管轄だからといって、文科省の役人の多くにはスポーツの腕前は不要です。文化庁は文科省の管轄ですが、文科省の役人の多くは、楽器もロクに演奏できないし、絵の画力も人並みでしょう。


官僚や弁護士などの国家試験や採用試験を目指さないなら、法学部でも部活動との両立は可能ですので、私学などのスポーツ推薦で法学部に入学している人もいると思います。

だから、テレビの大学駅伝や大学野球などの選手に、法学部の人もいるかもしれません。

しかし、官僚などを目指す場合、基本的には部活動との両立は困難です。部活動に在籍することは可能ですが、しかし公式試合などの出場などができるほどに技量を高めるトレーニングを積むのは、時間的に、国公立の法学部ではとても困難です。

大学の宗教サークル 編集

そのほか、大学のサークル活動の問題点として、一部の悪質な宗教系のサークルが、正体を隠して新入生などに勧誘活動している、という実態もあります[8]

大学進学した際、サークルより部活動に入ったほうが良いと教員が個人的意見を言ったりするのには、このような事情もあるかもしれません。もちろん、多くのサークルはマジメにサークル名通りの活動をしていると思いますが、残念ながら一部の詐欺的な悪質サークルを、日本の大学では排除できません。

やはり部活動などは高校時代のうちに熱心に活動したほうが良いでしょう。

大学の文化祭などに行くと、そういった悪質サークルにも遭遇してしまいます。なので高校生のうちは、文化祭を見るなら、高校(自校も他校も)の文化祭を重点的に回るのが良いでしょう。大学のサークルには期待しないほうが良いでしょう。

高校図書室・大学図書館の音楽書や美術書などの問題 編集

部屋だけの問題ではありません。大学の図書室の蔵書と、高校の図書室の蔵書の関係も、似たような問題があります。具体的に言うと、高校図書室の音楽書・美術書のほうが、大半の大学の音楽書・美術書の本棚よりも本格的かもしれません。

なお、大学の「教養課程」というので習う科目の「経済学」「法学」「英語」「ドイツ語」「フランス語」(ドイツ語・フランス語は「第二外国語」でよくある)「数学」「理科」などは、さすがに高校よりもレベルの高い専門書が大学の図書館にそろえてあります。(「体育」は教養課程でありますが、あまりスポーツの技法書とか大学図書館には置いてありません。)

しかし、その教養課程から外れる、音楽・美術とかの専門書、あるいは演劇部のための演劇書など部活動のための専門書については、高校よりも大学図書館の蔵書レベルが劣るか、ハナっから蔵書が無いとかだったりします。大学の進学前に覚悟すること。


まあ、書籍については高校卒業も一般の書店で購入できるので、あまり高校時代に急いで読む必要はありません。ですが、できれば高校在学中に図書室にどんな蔵書があるかは確認しておくと、後々の人生で、大学の専攻以外の分野での良書を確認するのに役立つかもしれませません。

大学の場合、たとえ総合大学やマンモス大学であったり、あるいは教育学部を持っていても、学部や学科によって校舎が他市町村レベルや下手したら他県レベルで離れていたりするので、そのせいで、大学生が学部の専門外の内容の蔵書を確認するには、異なる学部の蔵書を確認する必要があり、したがって異なる地域の校舎の蔵書を確認する羽目になり、ともかく大学だと専門外の書籍の確認がかなり面倒です。

大学図書館が、日曜日だと閉館している場合がよくあります。多くの大学の図書館では、授業中の月曜~土曜が開館日なので、よって日曜が閉館日なのです。このため、仮に大学生が「日曜日に大学の他学部の図書館を見学しよう」とか思っても、しかし日曜日はその他学部の図書館が閉館しているので蔵書を見れません。なので、高校在学中に、将来的に進学しそうな分野の専門外の書籍についても、高校図書室で蔵書を確認したほうが良いでしょう。

高校時代に、図書室の蔵書を全体的に眺めるだけでもいいので、眺めておきましょう。大学は学部の専門外の分野になると蔵書が高校よりも劣る場合が大半です。

特別活動 編集

基本 編集

授業以外の活動にどう取り組むかは、校則に触れない範囲で個人の自由です。

中学校と異なるのは、大学入試には部活の実績や委員会活動・生徒会活動などの活動実績は要求されておらず、一般入試では部活などの活動実績があっても試験結果には加点されないということです。調査書の提出はありますが、高校入試と違い、高校卒業見込みであることの確認に使われるのみで、内容はほぼ考慮されません。

推薦入試や総合型選抜(かつての「AO入試」)を行っている大学では部活などの実績が考慮される場合がありますが、基本的に、多くの高校生は一般入試で大学進学することになります。それを踏まえたうえで、特別活動に力を入れるも入れないも、個人の自由です。

なお、総合型選抜をよく行っている大学と学部は基本、私大の文系学部です。一応、例外的にいくつかの国公立大学や理系の学部でも小さい枠で総合型選抜などを行っていますが、国公立では対象となる大学は少なく、また、理系学部では総合型選抜は基本的に無い傾向です。

ただし、医歯薬系や看護など医療系の大学では一般入試に面接などがあるので、その面接において部活や委員会活動の活動実績についても聞かれる可能性があります。とはいえ、いくら「医者は体力勝負」とか言っても、スポーツがいくらできても肝心の勉強ができなければ不合格なのは言うまでもありません。

また、理系の学部の入試で自己推薦入試を受験する場合、一般に評価される活動は決して部活ではなく、大学によりますが数学オリンピックとか全国高校化学グランプリなど、高校の学外での理系の公式大会での成績だったりします。(たとえば早稲田の理工はそうです[9]


指定校推薦と総合型選抜は、まったく異なった受験です。混同しないように。指定校推薦で必要なのは基本、よほど授業態度が悪いとか出席日数が極端に悪いとかでない限りは、必要なのは高校時代の定期試験での高得点です。いくら部活で部長をしようが、委員会で委員長をしようが、それは指定校推薦の条件には基本的に関係ありません。

大学によっては、体育大学の体育学科の推薦をもらいたいなら運動部の公式大会での成績とかも考慮事項になるかもしれませんが、それは指定校というよりも自己推薦型入試でしょう。

例外的に、体育大と高校の運動部の大会の成績とか、音大と高校生音楽コンクールの順位などのように、高校の部活の内容が志望大学の学業と直結するものでもない限り、部活動の成績よりも普通の教科の成績が指定校推薦では優先されます。

なお、指定校推薦による募集を行っているのは私大です。


スポーツ推薦など

また、いわゆる「スポーツ推薦」は、制度的には「特別推薦」というものです。スポーツ推薦は、指定校推薦ではありません。特別推薦では、学校長の推薦書は必要ですが、しかし指定校とは違って高校に枠が割り当てされていません。

このため、たとえばスポーツの苦手な人が、どんなに偏差値の高い高校には入って、そこで運動部に入って部長をしようが、全国大会や関東大会(関東地方の高校の場合)などの公式大会などで高い順位を取らないかぎりはスポーツ推薦はもらえません。

芸術などの推薦や総合型選抜

高校の音楽コンクールや美術コンテストなどでの全国大会とかの推薦や総合型選抜については、大学や学部学科ごとに傾向が大きく異なるので、早めに志望業界の学部の募集要項などを幾つか確認してください。

たとえば、音楽志望の場合、教育学部の音楽教師の学科を考えている場合なら、いくら音楽だけが得意でも、肝心の5教科の学業が苦手だと教員採用試験に合格しない可能性が高くなるので教師としては不適格です。なので、教育学部の受験では、音楽だけしか出来ない人は、よほど音楽の業績が優れていない限りは、不合格になる可能性が高いと考えられます(教師には高めの学力が要求されるので)。

いっぽう、文学部や経済学部では、特に必須の国家試験とかありませんので、教育学部ほどは受験で学力を要求されない可能性もあります(大学にもよる)。

このように、学部や学科によって、要求される学力の程度が違うので、ある程度は傾向を把握したうえで高校生活を送るのが受験対策としては安全です。

例として音楽をあげましたが、美術と美術教師の学科でも同じですし、演劇部などでも同じです。

リンク(※未完成なので読まなくていい) 編集

  • 部活での文書管理などのノウハウについては、右のリンクが予定されていますが、未完成です(※ 現状、読む必要はありません)。 リンク:高等学校部活動

普通科高校と実業高校 編集

普通科高校は大学進学を目指す生徒に特化したカリキュラム、実業高校は高卒での就職を目指す生徒に特化したカリキュラムが組まれています。また、実業高校が持つ企業とのパイプも普通科高校は持っていません。したがって、高卒で就職する場合は、実業高校卒の方が有利です。家庭の経済事情で、大学への進学が難しい家庭はこの事に注意してください。いっぽう大学進学は、工業高校や商業高校などの実業高校の卒業生でも、法的には問題なく大学受験が可能です。ですが、現実的には大学受験は普通科高校生の方が有利です。特に職業高校への進学にこだわりが無ければ、将来的に大学進学したいなら、普通科高校を卒業したほうが大学進学しやすいでしょう。

職業高校というと「落ちこぼれの不良が集まる底辺校」というイメージを持っている人がいるかもしれませんが、それは過去のことです。実業高校は就職活動の面接に臨むことができ、その後即戦力として就職できる生徒を育てるために、生徒指導はきちんと行われている学校が多いです。また実習や資格取得のための検定が多くあるため、そのための勉強の忙しさは普通科高校には劣りません。


高校と大学と、中学との違い 編集

全体的な傾向

基本的に高校では、出欠確認とか委員会とかは、中学とほぼ同じです。とりあえず入学時は、高校についてだけ知っていれば十分です。


委員会や生徒会 編集

※ 説明の都合上、高校だけでなく大学についても説明したほうが分かりやすいし大学AO入試(総合型選抜)対策にもなるので、ついでに大学も説明します。


高校に委員会はある。大学には無い

委員会や生徒会などについて、中学と高校は、ほぼ同じです。公立高校でも私立高校でも、特に差はありません。つまり、「保健委員会」とか「図書委員会」とか、多くの高校にあります。

いっぽう、大学には基本、委員会はありません。つまり、大学に「保健委員会」とかはありません。健康診断とかの提出物は、大学ではお医者さんまたは学校の職員の人などに渡します。

大学図書館には司書がいます。大学では、図書の受付の委員会業務も存在しません。大学では、学生には図書業務はさせません。


高校に生徒会はある。大学では「学生会」「学生自治会」「学友会」

高校には、生徒会はありますし、もちろん体育館とかで生徒会長に誰を選ぶかを全校生徒(もしくは全2年生)で投票です。

大学では「学友会」や「学生自治会」や「学生会」とか言うのが、生徒会に相当する組織です。大学では、いちいち全校集会とかで投票しません。というか、大学に全校集会そのものがありません。入学式と卒業式とで、それぞれ新入生と卒業生が一斉に集まるだけです。

なお、大学の「校友会」は卒業生の組織ですので、誤解なきよう。

ホームルームなど 編集

高校にはホームルームがある。大学には無い

高校には中学と同様、ホームルームや出席とか朝礼・終礼があるのが一般的です。ホームルームで担任(たんにん)の教師から、いろいろと一斉に連絡されます。

大学にはホームルームとか無いので、連絡は基本、掲示板です。大学の校内に掲示板(実物)があります。

書いてて気づきましたが、つまり高校には掲示板は基本的にはないです。

また、大学は朝の1時間目の授業が、ホームルームや出欠などなく、いきなり(授業が)始まります。つまり大学には、朝のホームルームとか出席(朝の「はい元気です」のアレ)とか朝礼・終礼や「起立・きをつけ・礼」がありません。

学校行事の有無 編集

修学旅行・林間学校など 編集

高校では旅行先が遠くなるかもしれません。修学旅行・林間学校(もしくは臨海学校)じたいは、どの高校でも存在します。

たとえば、関東在住なら、中学校では修学旅行先として京都や東北が旅行先だったのが、高校では沖縄や北海道などが旅行先になるかもしれません。

いっぽう、大学に修学旅行・林間学校などはありません。研究室で、もしかしたら夏休みあたりに2~3日の合宿を大学の近場(その地域の小中学校の修学旅行先あたり)でするかもしれません。

運動会・体育祭 編集

高校にも体育祭(運動会)は存在します。

いっぽう、大学には体育祭はないのが普通です。そもそも大学にはクラス(学級)が無いので、クラス対抗の競争とか原理的に無いのです。

文化祭 編集

高校にも大学にも文化祭があるのが一般的です。


定時制・通信制高校 編集

定時制と通信制の高校に通う(または、それを考えている)方はサブページをお読みください。

出典・脚注 編集

  1. ^ 「『文系か理系か』早すぎる選択…受験科目に専念するため、大半が高1で決定」2019年7月26日読売新聞オンライン
  2. ^ 『探究的な活動 | 豊島岡女子学園 中学校・高等学校』
  3. ^ 『放課後探究活動 “ReaLab” がスタート! | お知らせ | 麗澤中学・高等学校(千葉県柏市の中高一貫・共学校)』
  4. ^ 『探究学習で魅力ある高校に! 加賀市だからこそ学べる教育で、グローカル人材を育成する。』2023年8月29日
  5. ^ (動画)山内太地 『高大接続改革は失敗なのか?!関西の高校が探究をがんばれない理由があった!』、2022/10/13
  6. ^ 山内太地『サークル部室が無い大学 青春の思い出と最近の学生気質』 2023/10/15
  7. ^ 山内太地『サークル部室が無い大学 青春の思い出と最近の学生気質』 2023/10/15
  8. ^ 三菱総合研究所・全国大学生活協同組合連合会・日本コープ共済連生活協同組合連合会 著『大学生が狙われる50の危険』、青春出版社、2023年2月2日 発売
  9. ^ 『』P224 2023年12月08日に閲覧.

参考文献 編集