高等学校文学国語
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はじめに
編集『文学国語』は、『現代の国語』及び『言語文化』の学習を踏まえた上で、文学的文章とそれに関連した論理的文章の読解を通して論理的思考力や文学的感性を伸ばす科目です。
『現代の国語』『言語文化』よりも幅広い教材を扱い、より多様な文章の読解にチャレンジします。
標準単位数が4単位なので、2年連続で学習する可能性を考えて二部構成となっています。
著作権の関係上wikibooksに現代の文章を掲載するのは難しいので、既に著作権が切れているもののみを掲載し、他は教材の題名と出典を紹介するだけにとどめます。
教材は筑摩書房の教科書『文学国語』に従っています。
第一部
編集評論・随想
編集- プラスチック膜を破って(梨木香歩『不思議な羅針盤』2010年)
- 情報の彫刻(原研哉『デザインのデザイン』2003年)
- バイリンガリズムの哲学(今福龍太『クレオール主義』2003年)
- 「私は」ーー書き出しの一行(角田光代『物語の海を泳いで』2020年)
- 実体の美と状況の美(高階秀爾『日本人にとって美しさとは何か』2015年)
- メディアと倫理(和田伸一郎『メディアと倫理ー画面は慈悲なき世界を救済できるか』2006年)
- ラムネ氏のこと
- 異なり記念日(齋藤陽道『異なり記念日』2018年)
- 記号論と生のリアリティ(立川健二『現代言語論』1990年)
- 金繕いの景色(藤原辰史『分解の哲学 腐敗と発酵をめぐる思考』2019年)
- 私の個人主義
- 死者の声を運ぶ小舟(小川洋子『The New York Times Magazine』2020年)
- 論語ーー私の古典(高橋和巳『論語ーー私の古典』1967年)
- 空と風と星と詩(茨木のり子『ハングルへの旅』1986年)
- 未来を作る言葉(ドミニク・チェン『未来をつくる言葉』2020年)
- 建築論ノート(松山巖『住み家殺人事件』2004年)
- 能 時間の様式(杉本博司『苔のむすまで』2005年)
- 化物の進化
- 文学の仕事(加藤周一『私にとっての二〇世紀』2000年)
小説・詩歌
編集第二部
編集評論・随想
編集- 小説とは何か(三島由紀夫『小説とは何か』1968年)
- 陰翳禮讚
- みづの上日記
- <うだでき>場所の言葉(吉田文憲『生きのびろ、ことば』2009年)
- 絵画は紙幣に憧れる(椹木野衣『反アート入門』2010年)
- 隠れん坊の精神史(藤田省三『精神史的考察』1982年)
- 無情ということ(小林秀雄『無情ということ』1942年)
- 骨とまぼろし(真木裕介『気流の鳴る音』1977年)
- ある<共生>の経験から(石原吉郎『望郷と海』1972年)]
- 寛容は自らを守るために不寛容になるべきか(渡辺一夫『寛容は自らを守るために不寛容になるべきか』1951年)
- チャンピオンの定義(大江健三郎『新年の挨拶』1993年)
小説・詩歌
編集副読本
編集上の教材の内容を補完したり、見識を広めるための読書教材を紹介します。
- 須賀敦子『塩一トンの読書』
- チェ・ウニョン『ショウコの微笑』
- カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
- 最果てタヒ『百人一首という感情』
- 佐伯順子『「女装と男装」の文化史』
- 安藤宏『「私」をつくるーー近代小説の試み』
- 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
- 三島由紀夫『金閣寺』
- 樋口一葉『たけくらべ』
- 太宰治『人間失格』
- 正岡子規『墨汁一滴』
- 谷崎潤一郎『刺青』
- 魯迅『阿Q正伝』
- ジョナサン・スウィフト『ガリヴァー旅行記』
- ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』
- フランツ・カフカ『変身』
- ダンテ・アリギエーリ『神曲』
- ヴィクトル・マリー・ユゴー『レ・ミゼラブル』
関連書
編集- 高等学校現代文/重要単語 - 現代文の読解や実社会で生活する上で教養として知っておいてほしい語句・表現を纏めてある。
- 常用漢字表 - 常用漢字として定められている漢字群の一覧。wikipediaの「常用漢字一覧」にリンクしている。