民法第778条
条文 編集
(嫡出否認の訴えの出訴期間)
改正経緯 編集
2022年改正にて改正(2023年1月31日現在施行日未定)。
現行条項は、明治民法第826条第2項を継承し、嫡出否認の訴えは出訴期間が短く、夫が行為能力を欠き訴えを提起することが不可能又は著しく困難な状況にある場合に、その期間を経過してしまう不都合を回避するために規定されていたが、①否認権者が拡大されたこと、②出訴期間が延長されたこと、③そもそも、後見制度が本条が立法された当時に比べ充実しており、本人の行為能力に依拠する必要性が薄いことなどから、廃止削除されることとなり、代わって、第772条改正に伴い、嫡出否認により嫡出が推定されることとなった父に関する出訴期間について以下のとおり新設された。
解説 編集
参照条文 編集
判例 編集
参考文献 編集
- 『民法(5)親族・相続(第3版)』有斐閣新書(1989年、有斐閣)97頁-104頁(川田昇執筆部分)
- 泉久雄『親族法』(1997年、有斐閣)194頁-204頁
参考 編集
明治民法において、本条には以下の規定があった。趣旨は、民法第737条に継承された。
- 婚姻ハ左ノ場合ニ限リ無効トス
- 人違其他ノ事由ニ因リ当事者間ニ婚姻ヲ為ス意思ナキトキ
- 当事者カ婚姻ノ届出ヲ為ササルトキ但其届出カ第七百七十五条第二項ニ掲ケタル条件ヲ欠クニ止マルトキハ婚姻ハ之カ為メニ其効力ヲ妨ケラルルコトナシ
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