刑法第67条

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条文

（法律上の加減と酌量減軽）

第67条

法律上刑を加重し、または減軽する場合であっても、酌量減軽をすることができる。

解説

法律上刑が加減される場合であっても、酌量減軽をこれと重ねてすることができる。前者を「法律上の加減」、後者を「裁判上の軽減（加重はない）」ということがある。

法律上の加重

• 再犯（刑法第56条）
• 併合罪加重（刑法第51条）

法律上の減軽

• 外国において言い渡された刑の全部又は一部の執行を受けたとき（刑法第5条）
• 犯罪後の法改正による刑の変更（刑法第6条）
• 過剰防衛（刑法第36条第2項）
• 過剰避難（刑法第37条第1項）
• 法の不知（刑法第38条第3項）
• 心神耗弱（刑法第39条第2項）-必要的減軽
• 自首等（刑法第42条）
• 未遂犯（刑法第43条本文）
• 中止犯（刑法第43条但書）-必要的減軽
• 従犯（刑法第63条）-正犯の処罰に対し必要的減軽
• 偽証罪における自白（刑法第170条）
• 虚偽告訴罪における自白（刑法第173条）
• 誘拐罪における被害者の解放（刑法第228条の2）
• 身代金目的誘拐等予備における被害者の解放（刑法第228条の3）
• 強盗・不同意性交等の両犯未遂（刑法第241条第2項）-いずれかが犯人の中止行為による場合は必要的減軽

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前条: 刑法第66条 （酌量減軽）

刑法 第1編 総則 第12章 酌量減軽

次条: 刑法第68条 （法律上の減軽の方法）

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