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県立・私立・国立の高校受験の違い編集

高校入試の入試科目は、県立高校などの公立高校や国立高校と私立高校では異なる場合があります。

県立などの公立高校を受験する場合編集

公立高校の受験の場合、試験科目は原則的に5教科(国数英理社)です。ただし、普通科以外の専門学科の受験においては3教科(国数英)で行われたり、体育系・芸術系の学科などで実技試験が行われたりすることもあります。

公立高校を受験する場合、原則として都道府県外からの受験はできません。ただし,保護者の転居など正当な理由がある場合は,所定の手続きをすることで都道府県外からの受験が認められます(各都道府県教育委員会のHPをよく確認しておきましょう)。公立高校に進学する場合は、それぞれの地区ごとに設けられた学区内の高校に進学することが原則です。ただし、東京都などのように学区が廃止された自治体もあります。また、学区外の高校を受験する場合には、学区内よりも高い点をとれば入学できる制度が設けられている場合もあります。

ほとんどの道府県では入試問題が共通しています。しかし、東京都の国立くにたち高校や西高校のように自校作成問題を出すところもあります。

公立高校の受験では内申点と入学試験の点数との総合点で合否が決まりますが、内申点と入学試験の点数の比率は都道府県ごとに異なります。なお、学校ごとに内申点と入学試験の点数の比率が異なる場合もあります。志望校を決める前に、各都道府県の公立高校の入試要項をよく確認しておきましょう。

私立高校を受験する場合編集

私立高校の入試科目は、学校によって違いますが、多くの高校では2パターンのうちのどちらかの試験科目です。

  • パターン1:入試科目は3教科(国数英)、面接(学校による)
  • パターン2:入試科目は5教科(国数英理社)、面接(学校による)

私立高校受験での面接の有無は、高校ごとに違います。面接をする私立高校もありますし、面接をしない私立高校もあります。

一部の私立高校の入試問題では、中学教科書で習わない範囲から出題される可能性があるので注意が必要です。入試の過去問で教科書の範囲外の問題が出題されているかどうかを確認しておきましょう。なお、私立高校入試の成績評価の方法は、学校によって異なっていますので、志望校の入試要項を確認しておきましょう。

なお、私立高校入試については、次の4つの用語を目にする機会があると思いますので、ここで解説しておきます。

  1. 「単願(専願)」:受験する私立高校に合格した場合、必ずその高校に進学することを約束して願書を提出すること。次の併願の受験生に対して、加算点や合格最低点の引き下げなど優遇措置が取られていることが多い。
  2. 「併願」:願書を提出する私立高校以外の公立高校や他の私立高校も受験するという場合は併願の方で願書を提出します。
  3. 「回し合格」:例えば、選抜特進・特進・総合の3コースがある私立高校を受験したと仮定しましょう。願書では選抜特進コースを第一志望とし、他のコースをそれぞれ第二・第三志望として出願したが、入試の点数は選抜特進の合格点に足らなくても特進コースの合格点に達している場合は、特進コースで合格と判定される制度のことです。複数の学科・コースが設けられている私立高校では回し合格制度が用意されていることが多いです。
  4. 「推薦」:指定された内申以上の生徒を中学が高校に推薦すること。単願でも併願でも存在する。県によってはほとんど存在しないケースがある(埼玉県等)。推薦入試の詳細は下段参照。

国立高校・高専を受験する場合編集

日本の国立こくりつ高校は国立大学附属高校です。問題は自校で作成するのが一般的で、教科は公立高校と同じく5教科(国数英理社)です。

国立高校と似たものとして国立高等専門学校(高専)があります。こちらも教科は公立高校と同じく5教科(国数英理社)ですが、問題は独立行政法人国立高等専門学校機構が作成しており、全国共通問題です。

高専のほとんどは、工業系の学校です。工業高校のように、機械工学や電気工学の学科がありますが、5年生であり、4年生ぐらいから大学で習うような内容の初歩も教わります。

なお、埼玉県や神奈川県や山梨県には、高専がありません。このような地元に高専のない地域の場合、高専進学志望なら、他県の高専を受験して、合格したら、その他県の高専に通うことになります。

なお、少数ですが、公立と私立の高専もあります。公立高専の入試問題は国立高専と同じ問題で行われることもありますが、自校作成の場合もあります(試験科目が5教科でない場合もあります)。過去問を購入する場合によく確認しましょう。私立の高専はすべて自校作成問題です。

一般入試と推薦入試の違い編集

入試には、一般入試と推薦入試があります。一般入試では学力試験を受けてその点数と内申点との総合点で合否を決めます。推薦入試は内申書と面接、加えて学校によっては作文で合否を決めるものです。2つの大きな違いは学力試験の有無と面接のウェイトです。推薦入試では学力試験がない学校が多数ですが、一部では学力試験も課されるケースがあります。一般入試にも面接はありますが、一般入試では本人確認の意味合いが強く、よほどのことがない限り選考材料にはならないのにたいして、推薦入試では面接は選考材料の一つとして重視されます。

一般入試はすでに説明していますので、ここでは特に推薦入試について解説します。推薦入試には単願推薦(専願推薦ともいいます)と併願推薦があります。

合格すれば必ずその高校に行くことを約束した上で推薦入試をうけるのが単願推薦です。単願推薦は私立高校のみで行われています。単願推薦は少し内申点が低くても推薦を受けられ、入試も面接のみということが多く、合格率が非常に高い(ほぼ100%)のが特徴です。そのかわり合格した高校に必ず入学しなければなりません。仮にあなたが単願推薦で合格が決まっていたのに公立高校を受験し、この公立高校に行った場合にはもう、その私立高校はあなたの母校からの単願推薦を受け付けることはないでしょう。高校と中学校との信頼関係が壊れてしまったからです。(そもそも、単願推薦が決まった場合には学校の先生が他の高校の願書を用意しないでしょう)

見てきたように、単願推薦には、「合格がほぼ確実で、入試も面接のみ」というメリットと、「合格したら進路変更が出来ない」というデメリットがあります。「楽だから」という安易な理由で単願推薦を受けるのは避けましょう。

併願推薦は、推薦・一般を問わず、複数の高校を受験できます。これはすべての公立高校とほとんどの私立高校で実施されています。単願推薦との違いは、「いくつも受験できるが、合格は確実ではない」というのが最も大きい点です。特に公立高校の併願推薦は募集人員が少ないこともあって、倍率が非常に高く、低くても5倍(5人に1人しか受からない)、場合によっては10倍以上になることもあります。ですから、公立高校の併願推薦は「合格したらラッキー」ぐらいのつもりで受けましょう。

また、併願推薦では内申書と面接で合否を決めることが多いのですが、いわゆる進学校や人気校では作文の試験を行うこともあります。特に作文を課す学校は作文と内申で合否が決まる可能性が高いです。普段の成績も大切ですが、作文対策はしっかり行っておきましょう。

私立高校の受験には年齢制限がある場合も編集

私立高校の受験には、年齢制限がある場合があります。

とくに私立の進学校や大学付属校などの場合、浪人(高校受験浪人)は、その私立高校の受験を、高校側から認められない場合が私立では多いです。

私立校の進学校や大学付属校でも、たまに、年齢制限で16歳・17歳くらいまでの猶予が与えられてる場合があるのは、病気などの特別な理由で進級・進学が遅れてしまう人がいるので、そういう特別な事情のある人のための特例措置です。

単なる浪人生は、こういった特例の条件には当てはまらないので、浪人生は私立の進学校・付属校への受験が認められないか、たとえ受験が認められたとしても高校浪人は面接試験での印象が良くないでしょう。


公立高校では高校受験の年齢制限はありませんが、将来の就職で、新卒時の年齢が高いと不利になる場合が多いです。

なので、たとえ第一志望の高校に落ちても、浪人なんてせずに、受かった高校に進学するのが良いでしょう。


高校は転校できないのが一般編集

高校の転校は、親の仕事の転勤などによる引越しなどの正当な理由がないかぎり、転校できないのが一般です。

なので、高校受験では、志望校については、キチンと調べて選ぶ必要があります。


たとえ転校理由が正当な理由でも、「この高校に転校したい。」というような転校先の細かい指定は、普通は出来ません。


私立高校などへの転入・編入では、編入試験(へんにゅう しけん)などに合格しないと、編入学が出来ない場合もあります。また編入の定員も、中退者などの欠員を補充するための数名程度と、とても少ないです。私立学校によっては、そもそも編入者を一般からは募集しない場合もあります。年度によっては欠員が無い場合や、たとえ欠員が合っても一般からの編入者を募集してない場合もあります。

一般の入学試験とは違い、高校の編入試験では、試験で高得点を取ったからと言って、必ずしも編入を認めるとは限りません。「転校の理由が正当な理由で無い」と受験先の高校側が思えば、編入を認めない場合もありえます。


学科の異なる学校への転校は(たとえば 普通科→工業高校 などは)、困難です。

たとえ他の学科への転学科が認められたとしても、単位数の関係で、卒業するのに年月が1年ほど多くかかるハメになります。転校というより、事実上の再入学でしょう。

ともかく、高校受験では、志望校については、キチンと調べて選ぶ必要があります。

高校は学校ごとの差が大きい編集

単に受験に受かることだけでなく、どの高校、どの学科に進学するべきかも、キチンと考えなくてはなりません。なぜかというと、高校は学校ごと、学科ごとに教育内容の差が大きいのです。

高校の転校は、法的には可能ですが、中学よりも手続きが難しいし、希望の高校に移れる保証も無いので、高校入学前に学科選びは慎重に考えてください。

高校は義務教育ではないのです。しかも、近年では規制緩和という政治的な傾向のため、よって高校の科目でも、学校ごとに差が大きいのです。

工業高校・商業高校などは、高卒で就職する場合に、進路志望に応じて選ぶのが良いでしょう。高卒で就職する場合、普通科卒よりも、工業高校卒・商業高校卒のほうが、多くの企業では有利です。

高卒後に、理系大学または国立大学への進学を志望する場合は、普通科または理数科を目指すのが良いでしょう。

私大文系に志望が限定していたる場合は、普通科または、そのような文系進学に対応した学科を目指すのが良いでしょう。

普通科高校に進学したい場合編集

高校は選択科目が多く、高校によっては、時間割の関係などから、あまり理科系の選択科目の時間を取らない場合もあります。

なぜなら日本の大学の多くは私立大学の文系大なので、高校でもそれらの私大文系への進学に対応した時間割を取る高校が多いのです。理系を志望する中学生は注意が必要です。

いちおう、文部省の定める最低基準の必修科目は文理科目ともにありますが、実際には必修科目以外は入試対策に特化した教育をする学校が多いです。日本の多くの大学が文科系の私立大学なので、高校の選択科目の学校が用意した時間割も文科系に対応した時間割になっている場合が多いです。

いちおう、普通科の高校なら、生徒が志望すれば、たとえ文系進学を重視した高校でも理系のコースを選べるようになっているのが一般ですが、現実的には文系の高校で理系コースを選ぶのはノウハウ的にも不利です。

市販の高校受験ガイドブックに紹介された偏差値の紹介だけだと、このような進学実績の事情が分からないのです。受験生の調べるべきは、けっして高校の偏差値だけでなく、高校カリキュラムでの理系科目の配分、さらに高校の大学進学実績なども、国立大の進学実績や、理系大への進学実績などを、調べましょう。

国立大学は、入試科目が多いのです。(センター試験という試験で、国立大学は5教科が必要です。その上、二次試験があります。)


国立文系の大学の合格者が少ない高校の場合、文系学生むけの理系科目の授業の量と質が不十分な高校だったりする高校の場合があります。

国立理系の合格者が少ない場合、理系学生むけのセンター試験の文系科目の授業がロクに用意されていないとか、あるいは高校の用意する文系科目が私大文系受験むけや、あるいは国立文系科目むけの内容ばかりだったりするなどの可能性があります。


国立大学は学費が安いなどの理由から受験者が多く競走倍率が高く、もともと合格者は少ないのですが、しかし、こういう疑いの目で見ましょう。

なぜなら、それほどまでに(疑いの目が必要なほどまでに)、低レベルな高校も多いのです。


文部省は、なるべく5教科のバランスの取れた勉強をしてもらいたい、と望んでいます。なのに、残念ながら、日本の高校の中には、目先の受験科目の事ばかりを考えて、特定科目に片寄ったカリキュラムを編制する場合がありますので、高校を疑いの目で見る必要があるのです。


読者は中学生ですから、事情が分からないのなら、とりあえず高校受験の段階では、特に志望校にコダワリが無いならば、とりあえず理系進学にも良い実績のある高校を志望するのが良いでしょう。


それほどまでに、文系に片寄った教育を行う学校が多いのです。文系科目に片寄った高校は、自分たちが片寄っていることを自覚できていません。

よくある例として、日本では大学入試にほぼ必ず英語が出題されるので、英語に片寄った受験対策のカリキュラムを取っている高校などもあります。もちろん、高校必修レベルの英語を勉強するのは当然だし、高校必修レベルの数学や理科を勉強した上で、受験レベルの英語も勉強するなら構いません。

ですが、高校必修レベルの数学や理科もあやしい生徒たちに、受験レベルの英単語をたくさん覚えさせるような高校の、とても多いこと。


この例から分かるように、文系に片寄ったカリキュラムの高校は、理系の学習の足を引っ張ります。


けっして、文系科目に片寄るから問題点なのではなく、理系科目に片寄っても問題だし、本質的な問題点は、目先・小手先の入試科目に片寄った、目先の「偏差値」を上げるためだけのレベルの低い教育を行っている高校が、日本には多いのです。


たまたま、日本の教育制度では、理系大学への対応あたりで、そういう目先の受験対策のボロが出やすい、というだけの事です。


しかも、こういう目先の受験対策のために文系に片寄った高校では、高校側が生徒の理系学習の足を引っ張ってるくせに、「自分たち教員は、充実した英語教育により(あるいは「文系教育により」)、生徒を鍛えてあげている」とか勘違いしてるので、タチが悪いのです。


馬鹿な人は、「自分が馬鹿である」という事に気づけないのと同様です。こういう、自分が馬鹿かもしれない事に気づけることを「無知の知」と言います。


その高校のカリキュラムでの理系科目の力の入れ具合の調査方法については、「数学III」および「新課程物理」(旧「物理II」)という科目に注目すると、その高校の理系への力の入れ具合が、よく分かります。


理数科や国際科など編集

普通科以外にも、「理数科」「国際科」「国際人文科」などのように、職業高校とは別に、特定の分野への進学に特化した学校もあります。

「国際科」は事実上は文系の学科であり、しかも、私立大の文系学科に特化した学科です。理系や国立大学を志望する場合は、普通科または理数科に進学したほうが良いでしょう。

学科以外の分野の授業進度は遅れるので、他分野への大学進学を志望する場合には、かえって不利になります。なので、よほど進路志望が固まってない限り、「普通科」への進学が無難です。

「国際科」「国際人文科」などのように語学や文系に特化した学科の高校に入ると、その高校内では一般には理系コースには移れませんし、そもそも、その高校内には理系コースが存在しません。 同様に、「理数科」などの理系に特化した学科では、文系コースには移れませんし、そもそも、その高校内に文系コースが存在しません。

また、私立大学への推薦入試を考える場合、理系志望の場合などは、高校で数学IIIや新課程物理(旧物理II相当)・新課程化学(旧化学II相当)などの、普通科高学年の理系科目の履修を、推薦の条件の一つに加えている場合もあります。もし高校の学科が「国際科」などの文系特化型の学科だと、そもそも、これらの理系科目が履修できなかったり、もしくは推薦の要件の履修科目数・履修単位数に届かない場合があります。

なので、少しでも理系大学を志望してる高校受験生なら、たとえ中学時点で語学や社会科の世界史・世界地理などが得意であっても、なるべく「普通科」または「理数科」へと進学するべきであり、決して「国際科」には進学すべきではありません。

特に理系学部の推薦では、文系学部の推薦よりも、このような履修科目の条件が強いので、注意してください。

「国際科」などでも、理系科目は高学年の選択科目として存在しますが、どちらかというと学科名の通りの語学などの科目に重点が置かれますので、そのぶん理系科目の履修時間は少なくなり、普通科よりも数学・理科の進度は遅れるので、理系志望者は不利になります。たとえば普通科の理科では3年生で新課程物理(旧「物理II」相当)・新課程化学(旧「化学II」)を学ぶのに、国際科では物理基礎(「物理I」相当)や化学基礎を3年で学ぶ場合なども、ありえます。

もし国際科から理系志望に移りたい場合、他校の普通科などに転校せざるを得ないかもしれません。同様に、理数科の人が文系コースに移りたい場合、他校の普通科コースに転校して移ることになるでしょう。ただし理数科の場合の文系志望なら、わざわざ転学科せず、そのまま理数科を卒業して、文系大学を受験することも、合理的な選択かもしれません。 一般に、理系の人が独学で文系の学問を学ぶのは割りと容易です。しかし、逆のパターン、つまり文系の人が理系を独学するのは困難です。

「国際科」「理数科」などから普通科に転校した場合、普通科での卒業要件の科目の履修のため、場合によっては卒業が1年ほど遅れる可能性も考えられます。

  • 高卒就職の場合

高卒で就職する場合、「国際科」卒や「理数科」卒などは、「普通科」と同等の学科卒として扱われます。工業高校卒や商業高校卒などの実業高校卒とは扱ってもらえません。なので、たとえば工業高校卒を優先的に採用している製造業などへの就職などへは、普通科同様に不利になります。

たとえ理数科を卒業しても、技術者としては扱ってもらえません。たとえ国際科を卒業しても、国際通・語学通とは扱ってもらえません。

職業高校に進学したい場合編集

大学進学は、工業高校や商業高校などの職業高校(今では専門高校と言う。)の卒業生でも、法的には大学受験が可能です。 ですが、現実的に大学進学は困難です。

特に、高卒で就職しなければいけない経済的事情とか、あるいは職業高校への進学にコダワリが無ければ、普通科に進学したほうが大学進学をしやすいです。

また、商業高校に進学した場合、理系大学に進学するのは、ほぼ無理です。(大学受験だけなら、商業高校卒から理系大受験も、法的には可能です。)

工業高校で習う機械工学などの専門教育は、工業大学の入試にすら出ません。農業高校や水産高校の専門科目も同様に、大学入試には出ません。

また、専門科目以外の教育は、職業高校では、あまり行いません。工業高校ですら、数学や物理の時間は少ないです。農業高校でも、生物学や化学の時間は少ないです。

生物学者や化学者や農学者などを目指したいなら、農業高校では無く、普通科高校で理系進学の強い高校を志望したほうが良いでしょう。

科学者を目指したいなら、たとえ機械工学者などの工学志望であっても、工業高校では無く、普通科高校で理系進学に強い高校か、せめて工業系の高等専門学校を選んだほうが良いです。

工業高校では、少しは初歩の強度計算や電子工学なども、初歩にかぎり教えますが、しかし工業高校での教育の多くは工具の使い方などの職業訓練です。工業高校は、スパナやドライバーなどの工具の使い方や、はんだごての使い方、はたまた旋盤などの工作機械の使い方、そういった技能を練習する学校です。


農業高校では、少しは農学的なことや最近ではバイオテクノロジーの初歩も教えますが、しかし、農業高校での教育の多くは職業訓練です。バイオテクノロジーの初歩なら、普通科の生物の参考書にも紹介されていますので、べつにバイオを教わるために、わざわざ農業高校に進学する必要は無いです。


高卒で就職する場合は、多くの企業は普通科卒よりも職業高校卒を雇いたがるという現実があります。家庭の経済事情で、大学への進学が難しい家庭は、この事に注意してください。

また、職業高校は、生活指導などが、意外と厳しいです。

職業高校というと「落ちこぼれの不良が集まる底辺校」という感じのイメージが世間ではありますが(特に工業高校など)、実際は就職指導を含めて生活指導が厳しめに行われるので、あまりにも素行の悪すぎる不良・非行生徒だと中退をせざるを得ない場合もあります。 (とは言え、さすがに普通科の難関高校など、優等生の集まる難関と比べたら、不良っぽい生徒は多いかもしれないが・・・)

専門科目でも、実習のレポートなどが膨大な量だったりと、けっこうスケジュールが厳しいです。

「レポート」と言っても、けっして小学生・中学生のレポートのような数枚のレポートを学期に1回・2回ではなく、職業高校の実習レポートでは10数枚〜20枚くらいの枚数のレポート提出を数週間おきぐらいに要求されます。しかもレポートの質が低ければ、書き直しを命じられることもあります。企業に就職した後の報告書の書き方の教育なども含めた教育なので、それだけレポート課題が厳しいのです。

職業高校は、入学するだけなら、普通科の中堅〜難関高校よりかは入学しやすいのが一般ですが、しかし入学しやすさだけで職業高校に入学すると、入学後の意外と厳しい教育指導とのギャップに戸惑い、悩むことになります。あまり学業に熱心でない生徒の場合、学校側から、普通科への転校を勧められる場合もあるかもしれません。

職業高校から大学進学を目指すのは難しいのが現実です。

  • 工業高校の学科は複数ある。目指す就職先にあった学科を選ぶべき。

工業高校の学科は、機械科、電気科、建築科、土木科・・・などと複数に分かれています。異なる学科への転学科は、原則的に、ありません。できたとしても、卒業時の年齢が遅れて、就職時に大企業などのもうける志望者の年齢制限などに引っかかりやすくなり、就職が不利になります。

また、異なる専門分野への就職は(たとえば土木科から電機業界への就職など。)、不可能では無いですが、就職に不利です。特に就職活動の際のアピールとして、資格(たとえばボイラー技士など)の取得などを勧める学校が多いと思いますが、異なる学科の専門分野の資格を取得するのは、学習時間的にも困難です。

就職面接での自己アピールでも、学科と同じ業界への就職のほうが、経験などをアピールしやすいです。

進学志望の高校を選ぶにあたって編集

高卒で就職する場合編集

学科による差別編集

  • たいていの企業の高卒採用では、出身の学科(工業高校、商業高校など)のほうを気にします。偏差値よりも出身学科を気にします。
  • 普通科高校卒の採用以外では、企業は、あまり高校の偏差値を気にしません。

普通科卒よりも、工業高校などの職業高校卒のほうが、その専門分野の企業には採用されやすいでしょう。 たとえば製造業に就職したい場合、普通科の偏差値の高い高校よりも、工業高校のほうが製造業には、はるかに就職しやすいです。

世間のオトナには、得意気に「社会に出たら学歴は関係ない。学歴よりも実力が大事だ。」と主張する会社員も多くいます。

しかし、その人たちの勤める企業での、新入社員の採用方法は、まぎれもなく学歴重視なのが日本での実態です。「学歴フィルター」と言います。

たとえ「有名大学卒」などの高学歴を要しない職種でも、たとえば製造業への工場作業員への就職など、高卒の専門職での就職の場合では、工業高校や商業高校などの学科などの経歴で選考をしています。

たとえば高卒後の進路で、工場作業員への就職希望でも、工業高校以上など所定の学校・学科を出てないと、そもそも就職活動で応募自体が出来ない企業も多くあります。

特に、技術系の場合、学科による、採用選考の ふるい落とし が強くなります。 たとえば、もし高校卒業後に、機械工場に就職したいなら、工業高校の機械科か電気科、電子科などに進学しないと、機械工場への就職には不利です。工業高校の建築科や土木科からでも、機械工場に就職する例もありますが、不利です。

逆に、将来には土木関係の仕事などに就職したい場合は、工業高校への進学では土木科・建築科に進学しないと、高卒での土木系職種への就職は不利です。


あなた(おそらく中学生)の進路の最終目標は、会社に就職して仕事をすることです。大学や高校なんて、就職するために名前を売ったりするための踏み台に過ぎません。アナタが気にするべきは、偏差値よりも学科を気にするべきです。偏差値は、学科の次に気にするべきです。

高卒での就職だけでなく、大学卒業生の就職でも、偏差値より、文系学部か理系学部かが、企業には気にされるのが一般です。 たとえば大企業での技術職の採用では、大卒の場合は理系学部の卒業で無いと対象外で、そもそも文系学部卒は技術職には多くの職種で募集対象外の場合が多いです。コンピュータのプログラマー以外の、機械設計や電機設計などの技術職は、理系学部の卒業でないと募集対象にならないのが一般です。

こういう企業の採用での現実があるので、もし、高卒で技術職につきたいなら、なるべく工業高校などの職業高校に進学したほうが良いでしょう。

普通科高校の卒業後に、職業高校に編入学したりするという方法もありますが、ハッキリ言って不利です。最初から職業高校に進学した人と比べて、普通科からの職業高校への編入は、卒業時の年齢の高さなどで就職活動は不利です。つまり日本企業では、就職時の年齢差別が横行しています。大企業でも、このような年齢差別が横行していますし、そもそも差別だと自覚してません。

また企業だけでなく役所でも、応募条件に年齢制限があり、つまり日本国は国家ぐるみで、新卒の年齢差別を行っています。

なので、たとえ学業をサボったわけでなくとも、たとえば志望進路が変更したりするなどの理由で、普通科高校から工業高校などに入学しなおしたりすると、卒業時の年齢が高くなってしまい、それだけで就職には不利になってしまいます。

普通科高校卒の就職について編集

私立高校卒の場合編集

企業のおおくは、他地域の高校の事情を、あまり知りません。たとえば、もし千葉県にある中小企業なら、企業側が知ってるのは千葉県の公立高校・私立高校と、くわえて東京都の進学校および有名高校と、全国の大学附属校と、甲子園強豪校みたいなスポーツ強豪高校と、あとはビジネス雑誌とかの教育評論の特集とかにも載るような偏差値70以上の全国的に有名な進学校のことしか、知りません。

なので、たとえば地方で偏差値55〜60くらいのそこそこ偏差値が高くて知名度のひくい進学校の私立よりも、仮にそれより偏差値が低い高校でも、たとえば日大の附属校とかのほうが、企業にとっては知名度は高いのです。

あと、大学附属校で「○○工業大学付属 △△高校」みたいな、「工業」みたいな名前を冠した高校を卒業してると、たとえ普通科の文系コースを卒業でも、企業側が理系に準ずる人材と勘違いするかもしれません。

逆にいうと、企業側は、高校の選択科目が文系か理系かなんて、ろくに調べません。たとえ製造業に就職したい場合ですら、高校の選択科目で、数学IIIとか物理IIを勉強してるかとかも、企業側がろくに調べません。企業の新卒採用時にも、学力試験も、まったく行わないのが普通です。

そもそも高校生が就職活動をする3年生1学期ごろの時点で、まだ数学IIIの履修が終わってません。